こんにちは!
旅人たちの英会話スクールCROSSxROADで留学後、現在世界一周中のライターFJ(@fujikko_sudachi)です!
世界有数の先進国であるイギリス。
本場のブリティッシュ英語が学べる事から語学留学も人気があり、世界中から多くの留学生が集まります。
また、語学だけでなく芸術、スポーツ等の幅広い分野においても高いレベルの教育を受ける事が出来ます。
そんなイギリスにはワーキングホリデーの制度がありますが、非常に当選が難しいと言われています。
今回は、そのイギリスのワーホリに運良く当選する事が出来た僕が、手続きやフロー等の詳細について解説したいと思います!
2020年の応募日程【最新情報】も記事の中ほどに記載していますので、そちらもご確認ください。
※記事内1ポンド=143円で計算しています。
目次
1.「イギリス・ワーホリ」他の国の制度とは一味違う概要説明
まず、イギリスのワーホリ制度は厳密に言うと「ワーキング・ホリデー」ではありません。
正式名称は「Tier5 Youth Mobility Scheme」と呼ばれる短期就労ビザで「YMS」と呼ばれる事もあります。
休暇ではなく、就労を目的としたビザです。
イギリス・ワーホリの最大の3つの特徴
- 最長2年間滞在する事が可能
他国のワーホリは1年間の滞在を許されている事が多いですが、イギリスの場合は最長2年間滞在する事が出来ます。 - 無制限の就学・就労が可能
他国のワーホリ制度では「就学が6ヶ月まで」といった様に、就学や就労可能期間に制限がある事がありますが、イギリスではこういった制限がありません。またバイトのみでは無く、フルタイムの正社員として働く事が可能です。 - 年間1000人しか当選出来ない
これが当選するのが難しいと言われている理由です。
この年間1,000人の枠に対し、1〜2万人、もしくはそれ以上の人が応募しているといわれています。
イギリス・ワーホリへの申し込み条件(年齢・貯蓄・費用など)
- 日本国籍を保持している
- 申請時の年齢が18歳以上〜30歳以下である
- 以前にイギリスワーホリビザ、YMSビザを取得していない
- 1,890ポンド(約27万円)の資金証明が可能
- 扶養家族の同伴は不可
※当選した場合、ビザ申請料金として244ポンド(約35,000円)、健康保険料として300ポンド(約43,000円)が必要となります。
2.イギリス・ワーホリに応募するタイミングと応募可能期間【2020年情報】
イギリス・ワーホリの応募するタイミング
イギリスワーホリの応募可能期間は年2回あります。
2019年においては1月と7月に実施され、1月に800人、7月に残りの200人が選出されるという形式でした。
年間1,000人という枠に対し、年2回の応募を募っていますが、前半の1月に800人の当選が決まっています。
これなら1月に応募する方が確実に当選確率は高いです。
是非、興味のある方は1月に応募する事をオススメします!
イギリス・ワーホリの応募可能期間【過去2018年】
- 2018年1月
2018年1月15日(月)正午〜2018年1月17日(水)正午
- 2018年7月
2018年7月23日(月)正午〜2018年7月25日(水)正午
上記のそれぞれ48時間しか応募は出来ません(僕は忘れるといけないのでアラームをセットしていました)。
この期間に応募した人の中から完全抽選制で当選が決まると言われています。
ちなみに僕が応募したのは2018年後半の7月で、送信日時は2018年7月23日21時39分でした。
イギリス・ワーホリの応募可能期間【最新情報2020年】
2020年01月10日、イギリス大使館の公式ホームページにて2020年度1月応募分の詳細について発表されました!
- 応募可能期間(日本時間):2020年1月27日(月)正午〜2020年1月29日(水)正午
- 当選人数:800人(ランダムに選ばれます)
- 当選発表日:2020年2月5日(水)に当選者には当選メールが送られます。
- 申請料金支払い期日:当選者は2020年3月30日(月)までにオンライン申請、クレジットカードによるオンライン申請料金の支払いを完了しなければなりません。支払後、90日以内に申請書類を提出します。
- 落選発表日:2020年2月7日(金)に落選者に落選メールが送られます。
イギリス・ワーホリの応募方法【メール入力】
上記の期間内に、
JapanYMS2020.BallotRequest@fco.gov.uk
のアドレスに下記事項を入力E-mailを送信するだけです。
[メールの件名]
- 名前-生年月日-パスポートナンバー
[メール本文内容]
- 名前
- 生年月日
- パスポートナンバー
- 申請手続きをする国
- 電話番号・携帯電話番号
たった、これだけで申し込みが完了です!
意外と少ないなって思いませんでしたか・・?
これらは全て英語で入力する必要がありますが、ほとんど必須な個人情報だけなので大きな問題はないかと思います。
間違いがないかしっかり確認して、宛先(JapanYMS2020.BallotRequest@fco.gov.uk )にE-mailを送信すると応募完了となります。
あとは、当選するように祈るだけです。。。
3.【意外と大変】イギリス・ワーホリ当選後の手続き関係を一挙に解説!
今回は2018年7月に応募し、当選した場合の時系列を元に説明したいと思います。
2018年7月23日正午〜2018年7月25日正午の応募可能期間に応募し、当選した場合です。
イギリス・ワーホリ当選発表(落選含む)
応募可能期間終了から1週間後(2018年8月1日)に、このような当選メールが送られてきました。
迷惑メールフォルダに振り分けられていないかチェックして下さい。当選したのに見落としてしまうようなことがあると、、本当に残念過ぎるので。。
落選の場合は、後日(2018年8月3日)きちんと落選メールが届くそうです。
イギリス・ワーホリ当選後の手続き
当選すると、様々な手続きの期日が決められており、それらをしっかりと把握しなければなりません。
規定の期日内に手続きを完了しない場合、当選が取り消されますので十分に注意して下さい。
- 20XX年XX月XX日までにオンライン申請・クレジットカードによるオンラインでの申請料金を支払い
- 上記の支払日から90日以内にUKビザ申請センターにて書類の提出
- 設定した入国予定日から30日以内に渡英後、入国10日以内に在留許可証を現地で取得
それぞれの手続きを済ませる場合は、余裕を持ったスケジュールで進める事をオススメします!
STEP1: オンライン申請と申請料金の支払い
まずは、オンライン申請と申請料金の支払います。
オンライン申請は英語で行わなければならないのですが、こちらのサイトで分かりやすく日本語で書かれています。
Youth Mobility Schemeオンライン申請方法
- イギリスへの入国予定日を決めておく必要がある
申請料金の支払日から6ヶ月以内に入国予定日を定めます。この日から2年間ビザが有効になります。
- 現地の宿泊場所を入力
ホテル等の宿泊施設の住所を入力。予約等はしていなくて問題ありません。ただし学校の住所は不可です。
- 過去10年間の海外渡航歴を新しい日付のものから入力
予めまとめておく事をオススメします。また入力出来るのは10ヶ国までですが、それ以上の渡航歴がある場合はビザセンターで申請時に別紙に記載し提出、もしくはオンライン申請時に特記事項欄に追記する必要があります。
- 両親の姓名、生年月日、出生国を入力
諸事情によりご両親の詳細が不明な場合でも入力は必須となりますので、戸籍謄本等を閲覧し、記入する必要があります。
- 来館するビザセンターの場所・日時の予約
日本では東京都、大阪府にあります。ただし、大阪府でのビザセンターを選択した場合のみ、55ポンド(約8140円)の手数料がかかります。
後から来館日を変更する事が可能です。
STEP2: ビザセンター来館
予約した日時に来館し、申請手続きをします。
- 当選メールをプリントアウトした物
- 来館予約票をプリントアウトした物
- パスポート原本
- パスポート顔写真ページのカラーコピー
- オンライン申請書
- 資金証明書類+バーコードセパレーター
- 渡航歴を記入した用紙(渡航歴が全て記入出来なかった場合のみ)とバーコードセパレーター
全ての書類はA4サイズでなければいけません(A4サイズでない書類は拡大または縮小コピー)。
そして原本+コピーが必要となっています(クリップやホッチキスは必ず取り除く)。
- 当選メールをプリントアウトした物
当選時に受け取ったメールをA4サイズにプリントアウトします。
- 来館予約票をプリントアウトした物
オンラインにて来館予約すると、オンライン申請サイトのマイページの「View Appointment」→「Print Appointment Details」から印刷可能です。
- パスポート原本
ビザセンター来館時に提出し、審査期間中はパスポートを預けます。どうしてもその期間にパスポートが必要な場合、オプション料金を払う事で申請中もパスポートを所持する事も可能です。
他にも審査完了後に再度ビザセンターに来館の必要が無く、パスポートを指定住所へ宅配してもらえるサービス等、有料オプションはいくつかあります。
基本的にはオプションを利用しなくて問題ありませんが、僕の場合は地方出身ですのでパスポート宅配サービスを使用させて頂きました。
- パスポート顔写真ページのカラーコピー
カラーコピー、A4サイズにて印刷します。
- オンライン申請書
オンライン申請サイトのマイページの「Print Apprication」から印刷が可能です。
情報量により個人差がありますが、僕の場合は11枚となりました。
- 資金証明書類+バーコードセパレーター
1,890ポンド(約28万円)以上の資金がある事を証明しなければなりません。
いくつか方法がありますが、ここでは英文残高証明書を使った一番簡単で一般的な方法を説明します。
英文残高証明書は以下の条件を満たす必要があります。
- レターヘッドと呼ばれる銀行のロゴ入り
- 銀行名
- 口座内容(名義、口座番号、金額)
- 銀行の正式な印
- 銀行の担当者からのサイン(日付含む)
- 発行日が申請から起算し1ヶ月以内
これらの条件を満たす銀行はソニー銀行、新生銀行の二つです。
僕が所持している地方銀行の英文残高証明書の様式もチェックしましたが、銀行のロゴが入っておらず、条件を満たす事が出来ませんでした。
その為、新生銀行の口座を開設し、英文残高証明書を発行しました(発行手数料は1,080円)。
電話にて発行依頼が可能で、1週間程度で自宅に届きました。
金額はレートの変動も考慮し、余裕を持って40〜50万円程度用意するのが望ましいと言われています(※円表示で問題ありません)。
この英文残高証明書、そのA4サイズのコピー、バーコードセパレーター(Financial Evidenceのみ)を提出します。
バーコードセパレーターはこちらからダウンロード出来ます。
- 渡航歴を記入した用紙(渡航歴が全て記入出来なかった場合のみ)とバーコードセパレーター
渡航回数が多く、オンライン申請時に全て記入出来なかった場合、別紙にまとめて記載し提出します。
ワーホリネットさんで渡航歴のフォーマットをダウンロード出来ます。
渡航歴は新しい物から順に記載します。
そして渡航歴を記入した用紙、バーコードセパレーター(Additional Document / Othersのみ)を提出します。
バーコードセパレーターはこちらからダウンロード出来ます。
手続き当日
予約した日時の15分前には到着する様、余裕を持って出かけて下さい。
セキュリティの方にパスポート、当選時のメール、来館予約票のプリントアウトした物を見せ、厳重なセキュリティチェックを受けます。
セキュリティチェックを受けた後、待合室に通されてから少し待つと、受付に呼ばれます。
書類の提出、各種オプションについての説明、不明点について質問をする事が出来ます。
僕はここでパスポート宅配サービスを選択し、料金を払いました(1,580円)。
その後、別室に案内され、指紋採取、顔写真撮影をし、生体認証登録をします。
何もなければ、申請から16営業日程度(土日祝除く)でパスポートを受け取れる様です。
無事に承認されると、パスポートに入国許可証が貼り付けられてパスポートが返送されますので、指定日にビザセンターへパスポートを受け取りに行く必要があります。
宅配サービスを使用した場合は、ビザセンターへ再訪問する必要が無く、指定した住所へパスポートが送られます。
これはビザではなく、ヴィネット(Vignnete)と呼ばれる30日間の滞在が許可される入国許可証です。
STEP3: いよいよ渡英!
オンライン申請時より指定していた入国予定日から30日以内に入国する必要があります。
そして入国後、入国から10日以内に生体認証付きカード型のビザであるバイオメトリクス在留許可証(Biometric Residence Permit)を指定された郵便局で受け取らなければなりません。
このバイオメトリクス在留許可証を受け取る事で入国予定日から2年間の滞在が許可されます。
【ちなみに】世界一周中の僕がなぜイギリス・ワーホリに挑戦しようと思ったのか?
そもそもワーホリに興味が無かった!?
僕は当初、ワーホリには興味がありませんでした。
ワーホリという制度があるのは知っていましたが、世界一周をしたいと思っていた事もあり、「ひとつの場所に定住するよりも様々な場所を周る方が楽しそう!」と思っていたからです。
そのため、制度の詳細を把握しておらず、バイトが可能なビザくらいにしか思っていませんでした。
フィリピン人からの言葉「私には応募する権利もない」
そんな僕の考えを改める出来事は、世界一周に備えてフィリピンのセブ島で語学留学している頃に起きました。
仲良くなったフィリピン人の方と何気なくお互いの将来について話していると
これを聞いた時、僕は掛ける言葉を見つける事も出来ず、ただ呆然としていました。
世界一周を実現出来るだけでも本当に幸せな事なのに、日本国民であるというだけでワーホリという制度を使い、提携国へ就学、就労する事が出来ます。
この制度を深く理解した上で利用しないならそれで良いと思います。
しかし、まずは制度について知る事が大事だと気付けました。
そして、それまであまり興味が無かったワーホリについて調べてみると、イギリスのワーホリと言うのは他国のワーホリと違い、最長2年間滞在出来たり、就労や就学の制限が無くて、すごく魅力的なビザである事に気付く事が出来たのです。
とにかく応募しないと当選しない!
イギリスのワーホリは当選が難しい事で広く知られています。
その為、イギリスに行きたくても近隣のドイツやアイルランドへワーホリする人もいます。
しかし、当たり前ですが応募しない事には当選出来ません。
「挑戦する前に諦めるなんてもったいない!とりあえず応募してみよう!」
という気持ちで応募した所、運良く当選しました。
応募と言っても簡単なので興味のある方は是非応募してみる事をオススメします!
イギリス・ワーホリ応募のまとめ
以上が応募から当選、ビザの受け取りまでのフローとなります。
正直に言いますと、厳しく決められた規定、それらをしっかりと守らなければ当選していても取り消されるという事もあり、非常に神経を使いました。
分からない事だらけのビザ申請、不安になる事も多いと思います。そんな時にこの記事がお役に立てれば幸いです。
イギリスのワーホリに当選する事は、当選倍率も高く難しいかもしれませんが、人生において忘れられない価値のある経験になると自分自身確信しています。
何よりも中々経験出来ない事を経験出来るのは楽しく、自分を成長させる事が出来る貴重な機会ですよね!
少しでも多くの方々が夢を実現できる事を祈っています!(^^)
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