こんにちは!旅での歴史は出会い!まえてぃーです。
今回ご紹介したい歴旅ポイントはここ、アイルランド!
ここはまえてぃーにとっての聖地。
何の聖地かって??
そう。
“ビールでーーーす”
アイルランドは黒ビールの王様、『ギネスビール』発祥の地です。
濃くあり、泡よし、味サイコー。
そんなアイルランドの首都ダブリン。
街に着くと至る所にパブ。パブ。パブ。
どこもかしこもパブに溢れ、ビール好きにはたまらない清きアルコールの街です。
そんな最高のテンションですでにまえてぃーの魂は震えているのですが、ご紹介しましょう。
今回の魂の震える場所!!
その名も。
“キルメイナム刑務所”
自由と独立、そして愛のために闘った魂たちに出会える場所。
今回はここで、魂が震えた!!
1. アイルランド蜂起とは
日本でアイルランドについて聞くことってあんまりないですし、知ってることと言えばイギリスの横にあって、タイタニック号が作られた場所、、、ということくらいでしょうか。
まずは簡単にアイルランドの歴史について説明しましょう。
1916年。
アイルランドはお隣の国、世界の最先端をひた走っていたイギリスの支配下にありました。
その支配に反発したアイルランド人約1000人が、ダブリン(アイルランドの首都)の建物を占拠し、武力を持ってイギリスに立ち向かいました。
しかし、2万を超える強靭なイギリス軍に抑えられ、蜂起はたった1週間で鎮圧。
蜂起は失敗に終わりました。
これを「アイルランド蜂起」といいます。
このキルメイナム刑務所では、このアイルランド蜂起に参加した人々が収容され、16人のリーダーが処刑された場所です。
2. アイルランドの蜂起見学ツアーに参加しよう。
それでは早速キルメイナム刑務所に行ってみましょう。
現在このキルメイナム刑務所は、インターネットから事前予約をしてツアー(英語)に申し込むことで見学することができます。
まえてぃーは3日前くらいに予約しました。
そして当日、石でできた城壁のような壁に包まれた刑務所に到着。
ツアーの待合場所は、裁判所のようになっていました。
そしてツアーが始まり一番最初に訪れる場所は。。。
刑務所内にある“教会”でした。
そこで、この刑務所とアイルランド蜂起についての簡単なビデオを見ることができます。
そして、この教会こそが、リーダーの一人“ジョセフ・ブランケット”と恋人“グレース・ギフォード”が、ジョセフの死刑執行3時間前に結婚式を行った教会です。
この結婚式がなぜ行われたのか、彼らが願ったのか、看守たちの優しさだったのか、真実は歴史のみが知っていますが、確かにここには愛し合う二人が永遠の愛を誓った場所でした。
ジョセフはどんな気持ちを抱き、グレースはどんな表情で彼を送ったのだろう。
2人の間の言葉は?表情は?空気は??
間違いなく世界で一番悲しい結婚式だったんだろうって思いました。
グレース自身もこのキルメイナム刑務所に投獄されますが、彼女は後に釈放されます。
ツアー序盤で早速ピークか!と思うほどの感情の高鳴りが襲ってきました。
でも、刑務所を回るツアーはまだまだこれから。
囚人たちが収監されていた独房、グレースが描いた壁画、そして、処刑が行われた中庭の一角、、、。
重々しい雰囲気がそこにはありました。
決して楽しい場所ではない。
けれど、いかに彼らがアイルランドのために誇りをもって戦ったかが、ガイドの説明と表情を見ればわかります。
そして、彼らの死が決して無駄死になどではないことが、のちの歴史、つまり、アイルランドが独立を達成した歴史からも分かることでしょう。
当初、蜂起に対して他のアイルランド国民はあまり関心を寄せませんでした。
「そんなことしてどうする」、「どうせ勝てない」という気持ちがあったのでしょうか。
蜂起鎮圧後、イギリスは蜂起を指導したリーダー達を次々と処刑。
それだけでなく関係したと思われる人間までも次々に罰し、国民の生活自体も締めつけていきました。
そして、アイルランド国民はイギリスに怒りを覚え、アイルランドはアイルランドとして独立し生きていくことを決意し、見事イギリスとの戦いに勝利し、今の平和なアイルランドを築いています。
負けをもって奮起を促し、独立へと導く。
悲しくも尊い犠牲。
ツアー後は常設されているミュージアムを自由に見学することができます。
それは、独立までの歴史、だけではなく、アイルランド蜂起を戦ったリーダーたちの生い立ちや想いが詰まった遺品、大切な人に送った手紙などを見ることができ、彼らが私たちと同じ一人の人間だったということを知ることができます。
3. ぜひ足を運んで欲しい
私たち日本は、どこかの国に数百年に渡って植民地支配をされたことはありません。
植民地支配から独立を勝ち取るという戦いもしたことはありません。
だからこそ、その意義を想像することは難しいと思います。
でも、この歴史から私たちは「自分を大切にすること」、つまり誰かに従うばかりではなく、
「自分の存在を認めること、自分の意見を大切にすること、自分を主張すること、自分に自信を持つこと、そして他者のそれも大切にすること。」
そんなことが学べる気がします。
現在この刑務所はツアーで参加することでしか入ることは出来ません。
そしてさらに事前予約が必要です。
定員は約20名で、当日でも空きがあれば入れてもらえるかもしれません。
アイルランドの知名度はあまり日本では高くないかもしれません。
だからこそ!
元祖ゲーム音楽“ケルト音楽”がパブで毎晩聞ける国!
タイタニック号が作られた造船街がある国!
ギネスビールで煮込んだビーフシチューが格別美味い国!
そして、最強のLCC“ライアンエアー”がある国!!
人々が陽気。
人々が踊りだす。
人々が歌いだす。
そんなアイルランドにぜひお越しください。
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