【連載】終わりの地、始まりの地、天空要塞都市“マサダ”で魂が震えた!!

こんにちは。

今回は連載企画「”魂が震える”世界史の授業」の第7回目です!!

【連載!”魂が震える”世界史の授業】とは・・・

この連載企画の主人公は・・・元世界史教師のまえてぃー

世界史の先生をしていた時、ふと思いました。

世界史の教科書って、教科書じゃなくガイドブックとして使ったら最強じゃない?

  • 世界地図は載ってる。
  • 今では世界遺産になってる場所がたくさん載ってる。
  • 何より先人たちの歩んだ道のりがスゴかった!!

 そして、ただ今、教科書片手に世界周遊をしています。そんなわたしが、ゾクゾクっと来た・・・まさに”魂が震える”ほどの衝撃を受けた場所について授業をするのがこの連載企画!!

第一回目は、カンボジアのアンコールワット。

【連載】生きる活力を感じよう!まえてぃーが教えるアンコールワット

第二回目は、キリングフィールド。

【連載】眼鏡をかけてたら殺される?300万人が大量虐殺されたカンボジアの悲しい過去

第三回目は、ベトナムの戦争証跡博物館。

【連載】戦争賛成!の世論を変えたベトナム戦争でジャーナリストが伝えたこと

第四回目は、スリランカのシギリヤロック。

【連載】シギリヤロックの悲しき王から学べ!自ら心を開く大切さとは?

第五回目は、ボスニアのサラエボでした。

【連載】そこに愛があれば、苦難は乗り越えられる!ボスニアであった2つの恋物語。

【連載】ボスニアの紛争を悲しいだけじゃ終わらせない!未来へ伝える熱意を感じよう

そして、第六回目は、ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所でした。

【連載】アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所で魂を震わす為に絶対知っておいてほしいこと。

さて、今回はどこで魂が震えたのでしょうか??

イスラエルという国をご存じでしょうか。

イスラエルといえば、、、

  • 3つの宗教(ユダヤ・キリスト・イスラム)の聖地がある
  • エルサレムという場所がある
  • パレスチナともめている

こんな感じのことが思いつくのではないでしょうか??
3つの宗教の聖地が数百メートル内に混在しているなんて、地球上どこを探してもイスラエル以外にはありません。
そんな魅惑の土地ですが、今回は宗教ではなく“ユダヤ人”にスポットを当ててみましょう。

ユダヤ人とは、中東に存在しているイスラエルを建国した人たちであり、主にユダヤ教を信仰する人たちです。興味深いのが、イスラエルの建国は、“1948年”!!けっこう最近なんです。「ん??それまでユダヤ人はどこに住んでたの??」まえてぃーは先生をやっていた頃、とても疑問に思っていました。

お察しの通り、1948年に突然ユダヤ人が登場したわけじゃありません。すると見つけました。ユダヤ人はもともとどこに住んでいて、どのようにしてイスラエルを建国するに至ったのか。そして同時に、とても心が動かされる歴史をもっていたということを。。。

今回ご紹介したいのは、そんなユダヤ人とイスラエルを結びつけるターニングポイントとなった場所です。

その名は、“マサダ遺跡”。

数千年もの間、国土を持たない流浪の民として生きてきたユダヤ人。彼らはなぜ国土を持たなかったのか。そしてなぜ、中東のイスラム教国家が集まるこのアラブ地方にイスラエルを建国したのか。その背景と歴史を知った時、きっとあなたの魂は震える!そしてきっと、どんな困難があったとしても、人生は生きていく価値があるということを教えてくれる。

今回はイスラエルの始まりの地、マサダで魂が震えた!!

それでは歴史の授業をしましょう!!

 

イスラエルができるまで

イスラエルという国は、世界中でバラバラに生活していたユダヤ人が集まって、1948年に建設された国です。
もともとユダヤ人は、このパレスチナ地方と呼ばれる地域に住んでいました。

いつかって?
紀元前66年。
今から約2000年ほど前です。

だいぶ前ですねぇ。。。
しかし、当時イケイケだったローマ帝国に攻められ、対抗むなしく敗北。
生き残った人々が土地を追われ、世界中に広がり、国土を持たない流浪の民となりました。

時はたち1917年。

パレスチナ地方に住んでいたのはアラブ人(パレスチナ人)。
そしてそこはイギリスの統治下にありました。
そしてオスマン帝国(現トルコ)と戦争中。

その時、イギリスは、かつてこの地に暮らしていたユダヤ人に目を付けます。
前回お話ししたように、一部のユダヤ人は金融界などで成功し(主にアメリカ)、多くの富を所有していました。
ので、協力してほしかったのです。
協力の見返りとして、「オスマン帝国に勝利したら、このパレスチナにユダヤ人の国を建国していいよ」と言いました。これを“バルフォア宣言”と言います。

しかし一方、パレスチナに住んでいるアラブ人にも同じようなことを言います。
「オスマン帝国に勝ったら独立していいよ」と(フサイン・マクマホン協定)。

さらにさらに、フランスとロシアには「オスマン帝国に勝った後、どうこの三国でその領土を分けるか決めておこう」(サイクス・ピコ協定)と話し合っていたのです。
これがイギリスの有名な3枚舌外交です。

そしてイギリスは戦争に勝利しました。
さぁここからもめていきます。

世界でバラバラユダヤ人
「約束通りユダヤ人の国をパレスチナに作ってよね!!」

パレスチナ在住アラブ人
「約束通りパレスチナとして独立させてよね!」

困ったイギリスは『国連』に調停役を頼みます。
そして国連の出した結論は。。。
パレスチナを「分割統治」することでした。

つまり、その土地をユダヤ人とアラブ人(パレスチナ人)とで分けて国を統治しましょうねってことです。
1947年、イギリスはパレスチナより撤退。
これにより(もっと前から)パレスチナ内にユダヤ人が大量に移動。
ドイツによるユダヤ人迫害も相まって、世論もユダヤ人に国を!という流れができていました。
しかし、長年ここに住んでいたアラブ人(パレスチナ人)としては納得がいきません。
そして、周辺のアラブ人も納得いきません。

納得のいかない大きな理由の1つが“宗教”です。
ユダヤ人は“ユダヤ教”
アラブ人は“イスラム教”
イスラム教国家が集まるこの中に、突然ユダヤ教国家が入ってきたもんだからもめたのです。
そして、戦争(第一・二・三中東戦争)に突入します。
一見、アラブ諸国が勝ちそうですが、ここでまさかのイスラエルが勝利。
パレスチナに住んでいたアラブ人は国を追われ、大量の難民が生まれました。
これが『パレスチナ難民』です。

ユダヤ人からしたら「やっと俺たちの国を取り戻したぞ!」
アラブ人からしたら「なんで俺たちが追い出されなきゃダメなんだ!」その後もお互いが「ここは俺たちの国!!」となっているので、解決が非常に難しいのです。

 

マサダ城塞

では今回の主人公、ユダヤ終焉の地、マサダ城塞について歴旅を始めましょう。
こここそが、ユダヤが国土を持たない民となった“始まりの地”なのです。

エルサレムからバスで1時間ちょっと。

マサダは現れます。

荒れた荒野。
どこまでも広がる大地。
その上に突然現れる古代遺跡。
まえてぃーの魂が震えた場所、“天空要塞都市マサダ”です。

いよいよ“マサダ”で、魂が震えた!

このマサダは天空の要塞と言われ、高くそびえる山の上に君臨しています。
今では『世界遺産』にも登録されており、ロープウェーで簡単に登ることも出来ます。

が、当時のユダヤ人に思いを馳せながら、歩いて登ってみるのもいいと思います。
ので、まえてぃーは歩いてみました。
 

登り続けること45分。
頂上に到着したとき飛び込んできた景色は・・・。

自分の想像よりもはるかに大きな遺跡と生活の後。
全長約600メートル。
宮殿や浴場、シナゴーク(ユダヤ教徒が祈りを捧げる場)が整っており、城塞というよりは、そこに街が存在していたことが分かります。

 

『マサダ』はユダヤ人の言語「ヘブライ語」で“要塞”。

ローマ帝国に攻められていたユダヤ人が、最後の砦として立てこもった場所です。

当時のマサダを再現した模型。絶壁に向いてそびえる要塞に、当時の建築力のスゴさを感じる。

 

マサダ陥落物語

マサダは紀元前100年頃、高さ約400メートルの山の上に作られました。
砂漠地帯のため水が貴重で、貯水槽が工夫に工夫を重ね建設され、なんと4トンもの水を貯えることができました。

しかもほぼ雨水から。

これらの工夫のおかげで、このような荒野&山頂でも人々は豊かに暮らすことができていました。

 

紀元前66年、当時ローマ帝国から圧力を受けていたユダヤ人が反乱を起こしますが失敗。

そして、エルサレムがローマ帝国により陥落します。

追われたユダヤ人約1000人がマサダに立てこもりました。

その期間、なんと3年半!!

こんな荒野のど真ん中に3年半もです!!

しかし、人口も、軍隊も大きく強靭なローマ帝国に力及ばず、残されたユダヤ人達はとある行動に出ます。

それは、、、

“集団自決”

「敵に負けて恥をさらすより自ら死を選ぶ」と、女性2名、子ども5名を除く全員が死を選びました。

そして、ユダヤの教えは日本の切腹のような自死がありません。

彼らの教えは
“どんなことがあっても最後まで生き抜く”だったから。

では、どのように自死に至ったのかというと。。。

“くじ引き”でした。

まず、くじで当たった10名が他のユダヤ人の命を絶ちます。
そして残った10人でまたくじを引きます。
そして当たった1名が残りの9名の命を絶ちます。
最後に残ったこの1名だけが、自ら命を絶ち、絶滅したのです。

そして。

“誰もいなくなった”

誰かを守るために、愛する人たちを殺さなければならなかった状況。

そして一人残され、自死したユダヤ人の思い。

想像を絶します。

祖国のため、愛する人を守るため、敵に殺されるよりは自分で。。。
第二次世界大戦時の日本の特攻隊や沖縄戦のことを思い出しました。
2000年前から戦争は途絶えることなく続き、世界は何も変わっていない。

滅びるまでの3年半。
彼らはいったいどんな思いで生きていったのだろう。
そして、どんな思いでその命を終えていったのだろう。

これをきっかけに、生き残っていたユダヤ人たちは1948年の『イスラエル建国』まで、国土を持たない民として約2000年間、世界を放浪するようになったのです。

 

いつかきっと、戻ると信じて

放浪を始めたユダヤ人達。

ある者はアメリカ大陸へ、ある者はアフリカ大陸へ。。。
移民は限られた仕事にしか就くことしかできません。
その中で知恵を絞り、現代まで継承されたユダヤの民。
散っていった祖先を思い、迫害され続けながらも自分たちの文化と誇りを胸に生き続けたユダヤの民。
そしてついに建国し、戻ることができたユダヤの民。
しかし難しい国土の問題は続き、時に多くの血が流れる。
それは決してユダヤだけを正当化できるものではない。

そんなイスラエルにはこんな言葉があります。

“マサダは二度と陥落しない”

マサダの歴史が放つ強い意志をもって、イスラエル軍の入隊式は毎年ここマサダで行われます。
※イスラエルは男女ともに徴兵制がありますがユダヤ教徒のみです。理由は、もし周辺のイスラム教国家と戦争になったら、イスラム教同士で闘わなければならず、それを防ぐという意味でユダヤ教徒にしか課せられません。

ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」に集まるイスラエル兵たち

様々な大陸に渡ったユダヤ人。
その中で人種・文化も混ざっていったことからイスラエルに行くとたくさんの驚きがあります。
様々な人種・文化・宗教さえもごちゃまぜに融合しながら生きてきたからこそ、白人も黒人も黄色人種もイスラエル人として生活しています。多くがユダヤ教徒ですが、キリスト教・イスラム教の人たちもイスラエル人として生活しています。

イスラム教の聖地“岩のドーム”の前で祈りを捧げる人。

キリスト教の聖地“聖墳墓教会”で祈りを捧げる人々。

ユダヤ教の聖地“嘆きの壁”で祈りを捧げる人々。

イスラエルで出会った大学生が教えてくれました。
「イスラエル人っていう定義はあるみたいだけど、何をもってイスラエル人というのかなんて、ごちゃ混ぜすぎてもう分かんないよね」、と。

自分の持っている価値観がガラッと変わる瞬間と出会えるイスラエル。

歴史を知って訪れると生きる勇気をもらえるマサダ。

ぜひお越しください!

草木が生えていない圧倒的な神話のような世界。
歴史に興味がなくても、心が奪われる瞬間がこの景色にはあります。
そして、きっとあなたの魂は震える。

イスラエルのおまけ情報

①治安


日本にいるとパレスチナとの関係悪化で暴動が起きているようなニュースが流れています。
パレスチナ人とイスラエル人が混在している場所へは近づかないなどの注意は必要です。
 
ですが、イスラエル内はとても穏やかで安全な印象を受けました。
交通網もしっかりとしているので、移動もバス・電車・タクシー、どれも安全でした。
トラブルが起こりそうな場所には近づかないことを守って、イスラエルを楽しんでくださいね。

 
②けん玉ショップ


けん玉は日本だけの遊びと思うでなかれ。
イスラエルの首都テルアビブ。
なんとけん玉に魅せられたイスラエル人たちが作ったお店があります。
その名を「KENDAMA ISRAEL」
お店には彼らの手作りのけん玉が販売されています。
 
けん玉好きのまえてぃー。
イスラエル製のけん玉を持ち歩いていた所、お店を発見&突入。
すると陽気な兄ちゃんたちが迎えてくれた。
そして、“そのけん玉オレらが作ったよー”と製作者とまさかの対面。
けん玉を作る様子やトリッキーな技をたくさん見せてくれました。
みなさんもイスラエルにきたらぜひ「KENDAMA ISRAEL」にお越しください。
魂がワクワクする出会いが待っていますよ♬

 

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