皆さんこんにちは、林ツイタチです。路地裏の写真を撮ったり、セブの暮らしで得た学びをブログでアウトプットしたりしながら生きています。よろしくお願いします。
仕事はライターです。グルメやスポットなど魅力を、文章と写真で発信していく仕事です。
ライターを本業に置いた生活が3ヶ月経過した僕。当たり前に記事を書き、当たり前にお給料をいただいています。
しかし、側からみると「それってレアな仕事だよ」という意見を聞きます。
「そもそも海外で仕事をしているだけで普通じゃない」「幸運が続いているだけだ」などのご意見の中で、僕の脳みそに引っかかった言葉がありました。それは・・・
「海外でライターとして活躍したい!と思っている人は必ずいると思う。」
当たり前に仕事をいただいて、当たり前に文章を執筆して、当たり前に報酬をいただいているこの環境・・・もしかしたら、当たり前じゃないのか!?
片手にマンゴーシェイクを握りしめ僕はそう思いました。
ということで、今回のこの記事では「海外でライターとして活躍したい!と」思っている方の参考になるように「僕がライターとして仕事を始めるまでの経緯」について紹介したいと思います。
目次
そもそも”僕”って何者?学校教育界からライター業へのジョブチェンジ!

僕、林ツイタチは1992年の佐賀生まれ。1日生まれなのでツイタチです。
ライターとしての始まりは個人ブログを立ち上げた2018年の2月。
Webでキーボードを叩く前から、1日800字ほどの日記を毎日書いていたほどの文章好きでした。
個人ブログを始めた頃から「写真をキレイに撮りたい」と思うようになり、友達の一眼レフカメラを練りわさびとの物々交換で手に入れました。
そして個人ブログ内の写真を評価していただく機会があり、トラベルツアー会社のセブ島担当ライターとして執筆を始めたのがライター業の始まり。
最近は様々なWebメディアや企業から多くの依頼を受けるようになり、月に60記事ほど執筆する機会をいただいています。
仕事場はセブ全土。カフェやコワーキングスペースがメインですが、タイピングできる端末があれば空港やイミグレーションでも仕事ができます。
ライターになるために僕がやったこと・5選
ここからが本題。ライターとして働き始めるまでの道のりを振り返ります。
1. 自分のメディアを持つ

「誰かに見せる目的の日記を書きたい」と思ったのが2018年の2月2日。個人ブログを作ったのは翌日の2月3日でした。上記の画像は個人ブログのトップ画像です。
この頃は”ライター“という仕事になりたいという欲は0。「自分の人生の備忘録を残しておきたい」と思ったことがきっかけです。
結果、このアクションが全ての原点。このホームページがきっかけとなりライターの仕事をいただくようになりました。
ライターを目指している方は、自分のメディアを持つことから始めてみてください。
自分のメディアを持つ方法をいくつか紹介。ハードルが低いもの順です。
Facebook・・・無料で利用可能。投稿フォームを主に利用する方法。文章と写真の共有が可能。誰でも手軽に利用可能だが任意の場所に写真を挿入することができない・文字の装飾機能がないなど制限あり。
note・・・無料登録で利用可能。写真を任意の箇所に挿入可能。文字の装飾は見出し・太字・中央寄せ・引用程度は可能。色を付けたり大きさを変えたりすることはできない。
WordPressc・・・ドメインを取得したりサーバーを借りたりすることで自分のWebサイトを制作する方法。画像挿入から文字の装飾を含め、自分好みのデザインやレイアウトにすることができます。まさに自分のお店のように手間や費用が掛かるが、その分リターンは大きい。
2. 写真をたくさん撮る
ライターとは物書きです。つまり言葉や語句を巧みに綴り、文章を通して表現します。
しかし、時と場合によっては言葉だけでは伝わりにくいことがあります。
例えば、とある特殊な仕掛けが施されているマグカップについて表現することを考えてみましょう。
文章のみで表すと、
「高級感が感じられる装飾が施されたそのマグカップは、手で持ち上げ、お札を透かすように光に当てると、1人の貴婦人の顔が底面に浮かんでくる構造が仕掛けられています。」
という文章になります。しかし画像で現すと・・・

こちらがそのマグカップ。 「高級感が感じられる装飾が施されたそのマグカップは、手で持ち上げ、お札を透かすように光に当てると、1人の貴婦人の顔が底面に浮かんでくる構造が仕掛けられています。」 という文章だけでは補うことができなかった、貴婦人の表情やマグカップの質感が一目瞭然です。 情報量は多さに関していえば、写真の方が圧倒的に軍配が上がります。
写真の持つ力に気がついてからは写真をたくさん撮るように心がけました。これまで撮った写真は20,000枚ほど。おかげさまでパソコンの容量は画像でいっぱい。
3. 毎日「なにか」についてアウトプットする

記事制作、ブログ執筆、日記など。自由な内容で毎日「なにか」を書き続けました。
個人ブログで300以上の記事を1年間で書き出し、その間も手書きの日記を書いていました。
僕が好きな言葉は『量は質を生む』です。まず、書くこと。ペンを走らせること。
アウトプットする内容は『なんでもいい』と僕は思います。
野球が上手くなりたい人は毎日素振りを続け、歌手志望の人は延々と歌を歌っています。水泳のオリンピックに出場したい人は睡眠時間よりも水中にいる時間の方が長いそうです。
つまり、書き続けること=アウトプットを毎日続けることが大切だと思います。
4. それを長く続ける

そのアウトプットを長く続ければ文章を書く力が付いてきます。
この力とは文章力です。トレーニングを繰り返した結果、その部位の筋肉が付くようなイメージです。
元々僕は文章を書くことが得意でした。学校の作文やお礼書きで居残りになったことはなく、要約の授業では当時の担任から「要約といえば林」と太鼓判を押された思い出があります。
それでも始めた頃の1記事あたりの所用時間は2時間ほど。今では、2時間あれば2記事分の文章とパラパラ炒飯を生み出すことができます。
長く続けることのメリットはもう一つあります。それは『見つけてもらう機会』を生み出すことです。
記事は自分の分身のようにネットの海を泳いでいきます。その記事はまるで水族館の魚です。水槽の中にたくさん魚が泳いでいれば、だれかの目に止まる確率は高くなります。
読み物である以上「誰かに読んでもらう」ことはスタート地点。毎日何かしらのアウトプットを続けていれば「あの人は物書きだ」「ブロガーのツイタチくん」などの認識をされるようになります。
5. 「ライターの仕事をしたい」という意思表示をする

最後はこちら。「ライターの仕事をしたい」という意思表示をしましょう。
僕の座右の銘は「頼んでいないピザは来ない」です。どんなに食べたくても黙っていてはピザは届きません。
ライターになりたいのであれば、ライターになりたいという宣言が必須です。
僕はwantedlyという求人サービスを利用しました。数多くあるライター業の応募案件にエントリーして結果、今があります。
採用担当者からは「ツイタチさんのブログに掲載されている写真が綺麗だったので、声をかけました」とのこと。写真が縁を繋いでくれたことになります。
Wantedlyのホームページはこちら。
ライターにとって必要なことを僕なりに考えてみました!

さて、ここからは『ライター』という仕事や役割について考えてみたいと思います。
ライターにとって必要なこと。それは、
- 小学生にもわかるような表現や語句を使う
- 良質なインプット
だと思います。
小学生にもわかるような表現や語句を使う

小学生にもわかるような表現や語句を使う、というのは読者に対する最低限の礼儀だと思っています。
その意義とは「誤解を生まないようにする」です。
なぜなら、読者とライターは常に一方通行の関係であり誤解が生まれやすい状況にあるためです。
僕が書いているこの文章は、完成した後のみ読者の方々に届けられます。つまり読者の方々がこの文章を読んでいる間、僕は別の記事を執筆していることでしょう。
読者の方々が「?」と感じる言い回しがあった場合、その疑問を解決する方法はありません。つまり誰でも理解できるレベルまで落とし込まれた文章を制作する必要があります。
ウダウダ説明するよりひとつの事例です。こちらの文章をごらんください。
例文:僕は基本的に人を紹介してもらうご縁をその当時から、大事にしていました。
大変読みにくい文章です。読みにくい理由は、
- 主語と述語が離れている
- 述語の前に読点が入っている
- 時制を表す言葉が主語の後に来ている
- 「基本的に」は不要
などなど。上記4点のポイントを踏まえて添削すると
その当時から僕は「人を紹介してもらう」という御縁を大事にしていました。
という文章になります。ちなみ上記の駄文は、僕の中学校の作文からの抜粋です。
このように「ここはこんな感じで読んで欲しい」「雰囲気からわかるだろう」「その単語をわからない方が悪い」という考え方は捨て去りましょう。
良質なインプットとは?

ライター希望の方は誰もが「いい文章」を書きたいと思うはず。そのためには何が「いい文章」であるかを知ることが必要です。
落語家になりたい人が師匠に弟子入りするように、物書きの師匠を定めておくと上達も早いです。
僕が師匠だと勝手に崇めているのは2人。小説家の森博嗣氏とコピーライターの糸井重里氏です。
比喩表現が巧みであり、柔らかい文体が特徴的な糸井氏。 鋭角から飛び込んでくる着眼点と鋭い論理的思が印象的な森氏。 この2人から大部分の影響を受けています。
この2人の著作物を少なくとも合計30冊は読みました。僕のライティングの原点はこの2人の師匠にあります。
ライターになってよかったこと!
「ライターになってよかった」と思うことをリストアップしました。
- 物知りになる
- 起こること全てがネタになる
- 影響力を手に入れることができる
物知りになる

様々な場所を訪ねたり、美味しいグルメを味わったりする取材があるたびに自分の経験値が上昇します。
また「そのお店がどのような経緯で作られたのか」などを尋ねる機会もあるため、物知りになる仕組みです。
さらに自分の言葉で言語化(アウトプットする)ことで更に自分の血や肉になることでしょう。
ライターは世界中が仕事場です。極めれば、世界のあらゆる事柄に詳しくなる可能性を秘めています。
起こること全てがネタになる

ライターは言葉を紡ぐことが仕事、ということは上記で触れました。言葉をアウトプットするためには基盤となる”経験”が必要です。
”経験”とはいわゆる『ネタ』にあたります。
最近僕が書いた記事で例を挙げると「セブでユッケを食べて腹を下した→腹を下した時の処置と改善策」という記事です。
この記事はユッケを食べたことにより生まれた記事です。食べなければ、もしくは腹を下さなければ、この記事は生まれなかったことになります。
お腹が痛くてアンラッキーですが、記事のネタに昇華(消化)することができてラッキーです。
『人生で起こる出来事は全て著作権フリー』
という気持ちでいれば日々巻き起こる全てのことをネタにすることができます。
影響力を手に入れることができる
次は影響力。記事をインターネット上に公開することで多くの人に読んでいただく機会が生じます。ということは人の行動を変えることがある、ということになります。
例えば「ツイタチさんのブログで紹介されてたカフェ、昨日行きましたよー」と声をかけてもらうことがありました。
1番嬉しかった声かけは「暇だから読んだら暇じゃなくなった」という言葉です。ユーモアとウイットに富んだ名表現だと思います。
まとめ

ライターになるために僕がやったことを5つ、そしてライターという仕事についての考えをまとめました。
ライティングで仕事をいただくまでに1年以上のスパンがありました。これは僕が本業として教育業界で仕事をしていたためです。
早い方だと『「ライターの仕事をしたい」という意思表示をする』だけで仕事や案件をいただけることもあります。
まずは文章を書いてみる。その文章をネットを通してたくさんの方に見てもらう経験が大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。この文を読み終わった後は日記を買いに行くか、ネット上にブログを開設するか、のどちらかになれば幸いです。