世界一周中に強盗に遭ってしまった時の対処法と予防法

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セブにある旅人のための英会話スクールCROSS×ROADでライターをしているあゆみです。

「世界一周」と聞くと皆さんはどういうイメージを持ちますか?

「知らない世界が知れて、わくわくすることが多そう」とか、「一度は行ってみたいかも」と思う反面、強盗や殺人などのニュースも日々多く取り上げられており、ちょっと恐怖を感じている人もいるかもしれません。実際私も、世界一周旅行中に強盗に遭遇してしまいました。

強盗に遭ってしまった時の恐怖感、そしてパニックは今だに忘れられません。だからこそ強盗に遭ってしまった場合どうしたらいいか、逢わないようにするにはどうしたらいいのかということを皆さんにお伝えしたいと思います。今から世界一周する人も、今世界一周している人も、世界一周中に強盗に遭ってしまった、という人も、私の経験をご参考にしてみてください。

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1.世界中で行われる強盗の種類

 強盗と一言で言っても手口は本当にさまざまです。まずは、世界一周中によく遭遇したり耳にする手口をご紹介します。 

1-1.睡眠強盗

 道を歩いていると、犯人が気軽に話しかけ、仲良くなったふりをしてそのままバーやレストランに連れていきます。楽しく食事をしながら、被害者の目を盗んで飲み物に睡眠薬を入れます。それを飲んだ被害者は意識を失い、その隙に貴重品をすべて盗るというものです。

1-2.ケチャップ強盗

 犯人が、道を歩いている被害者に気づかれないように、ケチャップや液体状のものを服にかけます。そして、「洋服にケチャップが付いていますよ」と話しかけ、被害者がハンカチやティッシュで拭き取っている隙を狙って、カバンや貴重品を盗むというものです。

1-3.バス強盗

 バスに犯人が乗り込み、いきなり乗客に殴ったり攻撃を加え、持っている荷物を奪い去っていくものです。最悪の場合、服まで脱がし、裸でバスを下ろし、その場に置いていくという話も聞きます。

1-4.ピストル強盗

 その名の通り、道を歩いていたらピストルを持った犯人が襲ってきて、持っている貴重品をすべて奪い取っていくというものです。

1-5.タクシー強盗

 これは、タクシー運転手が犯人だったというものです。タクシーに乗って行き先を告げると、犯人が急に何回も電話をしだし、おかしいな?と思ったときには、人気のない路地裏にタクシーで連れていかれ、共犯者たちに囲まれ身ぐるみはがされてしまうというものです。

また、タクシーを降りる際に、トランクの荷物を下ろす前に運転手が走り去ってしまうという手口もあります。

1-6.首しめ強盗

 突然見知らぬ人に背後から腕を回して首をしめられ、被害者が意識を失い倒れ込んだすきに荷物や貴重品を盗むというものです。欧米人と違い体格が小柄な日本人は特に狙われやすく、お金を持っているというイメージがあるのも狙われやすい原因です。

2.強盗に遭ってしまった時の対処法

しかし、実際に強盗に遭ってしまったら、何をすればいいのか分からないと思います。そこで実体験をもとに、実際に強盗に遭ってしまった時の対処法について5つのステップに分けてご紹介します。

2-1.犯人を追いかけない

 犯人を追いかけないことが本当に大切です。犯人は拳銃やナイフなどどのような武器を持っているかわかりません。下手に抵抗すると、殺されることにもなりかねません。まずは命が助かって良かったと思うようにしましょう。

2-2.旅行保険会社に連絡

 そして、ひとまず心を落ち着かせましょう。落ち着いたら海外旅行保険会社に連絡します。日本の保険会社であれば、日本語が通じるので、「強盗に遭って、貴重品が盗まれました。」と報告します。

すると、事件の詳細や盗まれたものについて聞かれますので、落ち着いて答えましょう。ケガをしている場合、 キャッシュレス治療が可能な病院の紹介や予約をしてもらえます。

もし近くにキャッシュレス治療可能な病院がない場合、最寄りの病院へ行き治療して、必ず診断書と領収書をもらってください。後から、保険金請求ができます。

2-3.盗られたものが不正利用されないように止める

 続いて、盗られたものを不正利用されないように止める必要があります。

2-3-1.クレジットカード、キャッシュカード

 クレジットカード、キャッシュカードは不正利用される可能性が高いので、カード会社に連絡してすぐに停止してもらいましょう。Wifiのある環境であれば、SkypeやLineで電話ができるので、自分が宿泊しているホテルかネットがつながるカフェで連絡するといいです。

スマートフォンなどを盗まれた人は、止まっている宿や、近くのカフェなどに事情を説明すると電話を貸してくれます。盗まれたカードは停止した時点ですぐに使えなくなるので安心です。

2-3-2.iPhone

 続いてiPhoneです。iPhoneを不正利用されないようにしないといけません。「iPhoneを探す」の機能でデバイスの中身をすべて消去しましょう。パソコンでiCloudにアクセスします。

https://www.icloud.com/

「iPhoneを探す」を選択後、「このiPhoneを消去」を選択。iPhoneの電源がオンならばすぐに、オフならば電源が入ったと同時に、中身のデータが全て消去されます。 

そして、AppleIDのパスワードを変更しましょう。iCloudの「設定」を選択後、「管理」を選択すると「セキュリティ」のところに「パスワード変更」があるので、そこで変更できます。

2-4.警察に行き、盗難証明書(ポリスレポート)をもらう

 海外旅行保険の適用には、盗難証明書(ポリスレポート)が必要になってきます。ここが一番難易度が高いと思います。

  • 強盗に遭った日
  • その時の状況
  • 盗まれたものの型番、形、色

を英語かその国の言語で伝えなければいけません。英語やその国の言語を喋れる人を連れていくか、宿のオーナーなどに手伝ってもらって、ある程度伝えられる状態にしてから警察に行った方がいいです。

2-5.旅行保険会社へ書類を提出

 無事被害届を受け取ったら、

  • 盗難証明書(ポリスレポート)
  • 盗まれた物が分かる写真
  • 盗まれた物の保証書や説明書、領収書など
  • 旅行会社から送られてきた保険金の請求書
  • パスポートのコピー

を返信用封筒に入れて送付します。この作業は、帰国後でも大丈夫です。

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3.強盗に遭わないための予防法

 強盗に遭ってしまう一番の原因は、「日本と同じような感覚で行動してしまう」ということにあります。しかし、日本に長く住んでいたのだからいきなり感覚を変えるというのは難しいと思います。そこで、具体的に気を付けなければいけない6点をご紹介します。

3-1.iPhoneや一眼レフカメラなど金目の物は人目に出さない

  iPhoneや一眼レフカメラなどを持っているというだけで、お金持ちに見られます。「どういうこと?」と思うかもしれません。iPhoneは10万円ぐらいしますし、一眼レフカメラなら高いもので100万円もします。

日本では頑張れば手に入るほどのものですが、物価が安い外国では、人々が一生懸命働いても手に入れられないぐらい高級なものなのです。そんな高級なものを、人々がたくさん集まるローカル市場やローカルバスの中で出していたら、現地の人たちはどう思うでしょうか?

悪い考えがあれば、盗もうとするのも当然でしょう。現地の人がたくさん集まるところでは、極力カバンの中や服の内側に隠しましょう。

3-2.乗り物では運転手の近くにいる

 ローカルバスなど公共の乗り物に乗ったときには、必ず運転手の近くにいるようにしましょう。そして行き先を告げ、そこで降ろしてもらうようにします。バスの中では絶対にiPhoneなどを出さずに、行き先が不安になっても運転手に聞くようにしてください。

バスが混みだしてくると、後ろの方に座っていたら運転手の目が届かなくなってしまいます。すると運転手は、降りたいところで降ろすことを忘れてしまうことがあります。また、運転手の目が届かないがゆえに、トラブルに巻き込まれることもあります。

3-3.流しのタクシーは拾わない

 タクシーに乗るときは、流しのタクシーは拾わないようにしましょう。運転手が強盗犯の可能性があります。ホテルやお店で電話してもらってタクシーを呼んだほうがいいです。

ホテルでタクシーを頼む方が、流しのタクシーを拾うより金額が高くなることがあったり、タクシーが来るのを待つ必要があってめんどくさいかもしれませんが、実際にエクアドルで、新婚旅行中の日本人夫婦が銃で襲われ死傷した事件もあったので、気を付けなければいけません。

3-4.夜出歩くときはタクシーを使う

 安全上問題がある国では、夜に外出は控えた方がいいです。どうしても出たいときは、ホテルでタクシーを呼んでもらいましょう。夜は暗くて周りがよく見えないので、いきなり背後から狙われたりする場合があります。

また、お酒を飲んだ現地民が酔った勢いで襲ってくる場合もあります。

3-5.道で急に親しげに話しかけてきた人には注意する

 道を歩いていて、急に親しげに話してくる人がいたら、ケチャップ強盗や睡眠強盗の犯人かもしれません。全員無視しろ、というわけではありませんが、そういうリスクも秘めていることも忘れずに行動しましょう。もし、道に迷ったり、聞きたいことがあったら自分から現地の人に話しかけに行った方が安心です。

がたいがいい男の人に話しかけられたら注意すればいいというわけでもありません。老夫婦に話しかけられて強盗に遭ってしまった人もいます。老夫婦と強盗犯が共謀犯だということもあるので、気を付けた方がいいです。

3-6.人通りの多い道を通る

 昼間に道を歩くときには、人通りの多い道を通りましょう。人通りが少ない道は、人の目がないので、いきなり強盗犯が襲ってくることがあります。

また、人が少ない裏路地を通ると、実はそこは麻薬の密売に使われている道だったり、スラム街だったりするので、強盗に遭う可能性が高くなります。実際、外でご飯を食べてから宿へ帰るのに、近道だからと人通りのない裏路地を歩いていたら強盗に襲われたという話も聞きます。

4.実際に強盗にあってしまった体験談

4-1.ブラジルでバス強盗

 先ほども述べたように、私は世界一周旅行中に強盗に遭ってしまいました。場所はブラジルのサルバドールで、カーニバルの時期でした。

カーニバルは夜がメインで、毎日明け方まで続きます。私も旦那と一緒にカーニバルを楽しんだ後、深夜の0時ごろに帰ることにしました。カーニバル期間中のサルバドールは、ありとあらゆるところに警察官が配置されているので、夜でも安全そうに見えます。私たちは、ホテルへ帰るのにローカルバスを使うことにしました。

バス停で待っている人に、私たちが帰りたいバス停の名前を伝えると、「今来たバスが行くよ」と言われたので、そのバスの後ろのドアから乗って、空いていた後方のシートに座りました。バスにはどんどん人が乗ってきて、さながら通勤ラッシュのようでした。

そしてバスは宿の方向に向けて走り出した・・・と思ったら、思った方向と全然違う方向に向かったので、私たちはiPhoneを出して、GoogleMapで位置情報を調べることにしました。「全然違うところに向かってるな」と言った瞬間、急に目の前から旦那がいなくなりました。

「え・・・?」一瞬何が起こったか分かりませんでしたが、「iPhone、iPhoneが盗られた!!」と叫ぶ旦那の声で、ようやく事態を理解しました。犯人に殴られ眼鏡は吹き飛び、旦那は床にうずくまっていました。しかし、さらに続けざまに犯人たちが5,6人で私たちに襲い掛かってきました。

旦那が持っているカバンには、パスポートや一眼レフカメラが入っているので、それだけは守らないといけない、と思い、旦那の上に覆いかぶさってカバンだけは盗られないようにしました。結局、iPhoneを盗ったことで満足した犯人は、そのまま窓から逃走しました。

4-2.間違っていた行動

 なんで強盗に遭ってしまったのか、この記事をここまで読んでいる皆さんならお分かりいただけると思います。

  • 深夜なのにタクシーを使わず、ローカルバスに乗ったこと
  • 運転手の近くに乗らず、行き先も告げなかったこと
  • バスの中でiPhoneを出したこと

まさに、強盗に遭って当然の状況だったのです。

5.強盗に遭う確率が高い国はどこか

 私が世界一周をしていて、このような強盗に遭っている旅人が多いのは南米だと感じました。特に南米の中でも被害者が多かったのはこの3か国でした。

5-1.アルゼンチン

 首都のブエノスアイレスは、「ケチャップ強盗のメッカ」と言われるぐらいケチャップ強盗の被害に遭う旅人が後を絶ちません。バスターミナル付近の治安が悪く、バスでブエノスアイレスに到着してから宿に移動するまでの間で被害に遭うことが多いです。

私は運よくケチャップ強盗の被害に遭いませんでしたが、3人に1人ぐらいの割合でケチャップや液体物をかけられていたように思います。しかし、ケチャップなどをかけられても無視をすれば、強盗に遭うことはありません。

5-2.コロンビア

 メデジンでピストル強盗に遭い、命を落としてしまった大学生がいたのも記憶に新しいように、かなり強盗が多いです。睡眠強盗、バス強盗、首しめ強盗などいろんな強盗被害を聞きます。さまざまな強盗手段が横行しているように感じます。

実際にコロンビアに行ってみると、現地の人々の良さに気が緩みがちになってしまいます。それもコロンビアでの強盗の多さの要因かもしれません。

5-3.ブラジル

 私が実際に強盗被害に遭ったのもブラジルでした。ブラジルでは、iPhoneが日本よりもかなり高値で売れるため、iPhoneを狙ってくる犯人がとても多いです。また、ギャングの抗争などで銃が出回っているので、ピストルを使った強盗に注意が必要です。

また、人々が陽気で距離が近い反面、酔った勢いで襲ってくる可能性もあります。

6.まとめ

 強盗に遭ってしまった場合どうしたらいいか、逢わないようにするにはどうしたらいいのかご紹介してきました。強盗に遭った時のことを考えると、海外旅行保険の携行品保険は必ず入っておいた方がいいです。

強盗に遭った時だけでなく、盗難にあったときも使えるので世界一周をしている間、携行品保険は一番使うと思います。しかし、この保険は現金に関しては適用外なので、現金はあまり持ち歩かない方が良いでしょう。

 ここまで、強盗の恐ろしさを語ってきましたが、せっかく世界一周旅行をしているのだから、強盗におびえながら旅行するのではなく、最大限楽しんで欲しいです。たとえ、何か盗まれたとしても、海外旅行保険でお金が返ってきます。

最低限のことに注意しながら、存分に世界一周旅行を楽しみましょう!! 

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私たちは世界一周準備コースを用意しているセブの英会話スクールCROSS×ROADです。

世界一周した4人が運営している学校で、記事を書いているインターン生も世界一周経験者です。(ワーホリとフィリピン留学の記事は違います。)

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ABOUTこの記事をかいた人

2014年5月~2017年4月まで夫婦で3年間世界一周をしていた、あゆみです。好きな場所は南米。特技は旅行先での沈没。お酒をこよなく愛するバックパッカーです。 世界一周中のブログはこちらです!! http://trip-holic.com