セブにある旅人のための英会話スクールCROSS×ROADでライターをしている、はなえです。
ワーホリで渡航する国として絶大な人気を誇るオーストラリア。日本の20倍以上の大きさのオーストラリアは、都市によってさまざまな特徴があります。「オーストラリアに行く」と行っても、どの地域に行くかによって土地の雰囲気や気候は全く異なるため、どの都市に行くかはかなり迷うところだと思います。私もそうでした。
ワーホリ中の1年間でオーストラリアの主要都市全てを回った私が、ワーホリに役立つ各都市の特徴を紹介します。(ちなみに、この記事で使っている写真はすべて私が撮影したものです)
目次
1.シドニー
言わずと知れた、オーストラリア最大の都市。世界各国からさまざまな国籍の人が訪れる多国籍都市といえます。
1-1.シドニーの学校
学校の数は他の地域と比べて圧倒的に多いです。格安学校、多国籍が売りの学校、スパルタ校などをはじめ、バリスタコース、児童英語教師の資格取得コースなど、多くの選択肢から学校を選ぶことが可能となっています。
1-2.シドニーでの生活
人口が多いシドニーはたくさんの日本人が滞在しています。仕事をしたい人は選ばなければすぐに見つかります。少ない予算ですぐに稼ぎたい人にはオススメです。仕事の種類も多く、ローカルジョブも狙いやすいといえるでしょう。家賃は他の都市に比べて高い傾向にあります。
1-3.その他のシドニーの特徴
シドニーは日本からのアクセスもよく暮らしやすい地域。日本人も多く、初めての海外生活に適しているといえます。平日は学校、休日は近くのビーチに足を伸ばす、長期休みは日本から訪れる家族や友人と観光するなど、幅広い楽しみ方ができる都市です。
その他のシドニーの見所はこちら。
メルボルン
メルボルンに行く人が必ず写真撮影するスポット。フリンダースストリート駅
オーストラリア第二の都市です。シドニーほど人が多くなく、住みやすいと評判がよいエリアとなっています。
2-1.メルボルンの学校
シドニー同様、語学学校はたくさんあります。学校によっては日本人が少ないところ、質がよく価格が安い学校も多数あり選択肢は多いといえます。カフェ文化が盛んなので、バリスタコースなど人気です。
2-2.メルボルンでの生活
大都会シドニーほどではありませんが、仕事の数は多いです。トラムや電車、バスなどあり交通機関は充実しています。
メルボルンに行くなら絶対!グレートオーシャンロード
2-3.その他のメルボルンの特徴
冬はとても寒いです。私は12月(オーストラリアでいう夏)に旅行しましたが、ウルトラライトダウンを着るような日もありました。5月〜8月末に渡航する場合、冬支度が必要となります。
「1日に4つ四季がある」といわれるほど、天気が変わりやすいです。「からっと晴れた夏らしさ」をオーストラリアに求めるなら、他の都市にしたほうが無難かもしれません。
しかし、アートやカフェの雰囲気、歴史ある建物が融合した街並み、便利なショッピング街があることなどから初めて海外に行く方にも過ごしやすい環境が整っています。
メルボルンのその他の観光地はこちら。
3.ケアンズ
ケアンズ キュランダ鉄道
ケアンズは、成田から直行便で7時間半。日本から最も渡航しやすいオーストラリアの都市です。
3-1.ケアンズの学校
日本人が多い為、語学学校にも日本人が多い傾向があります。暖かい気候ということもあり、アットホームな学校が多いようです。
3-2.ケアンズでの生活
日本人観光客が多いため、土産屋、観光業、飲食店などの多くの仕事があります。
6~8月である冬の季節は、寒さを避けてオーストラリア全土からワーホリ中の人がケアンズに北上する傾向にあります。
そのため、冬の時期にケアンズに滞在したいなら、早く渡航しないと仕事がなくなる可能性があると聞いたことがあります。
他の地域と比べると物価が安く、生活しやすいです。
3-3.その他のケアンズの特徴
街はコンパクトで1日歩けばメインのエリアはすべて周りきれます。都会好きな人は途中で飽きてしまうかもしれません。
グレートバリアリーフとキュランダ原生林の2つの世界遺産を持つケアンズは、観光するだけでも訪れる価値があります。
その他の観光地はこちらから。
4.ブリスベン
ブリスベンは、シドニー、メルボルンにつぎ、オーストラリアで3番目に大きい都市です。
4-1.ブリスベンの学校
クイーンズランド州最大の都市ということもあり、有名大学や専門学校など多数の学校があります。
語学学校の数も多く、選択肢が幅広いです。日本人の割合は、学校によってバラつきがあります。
4-2.ブリスベンでの生活
商業都市ではあるが観光地は少ないため、ケアンズなどに比べると観光客相手の仕事は少なくなっています。
日本人がある程度いる割に日本食レストランはそこまで多くない印象です。シドニーやメルボルンと比べると、仕事探しに難航している人が多かったと思います。
ブリスベンの北部、バンダバーグなどにはファームの仕事が多くあります。学校に通ったあとセカンドビザを取りたい人などにはオススメです。
4-3.その他のブリスベンの特徴
シドニーほど都会すぎず、ケアンズほどコンパクトではない、過ごしやすいサイズです。ここぞという観光地はありませんが、北へ1時間行けばサンシャインコースと、南へ1時間行けばゴールドコーストがあり、マリンスポーツも可能です。
年間を通して温暖な気候で過ごしやすいです。
ブリスベンで行くべき場所はほかにもあります。
5.ゴールドコースト
サーファーの聖地として世界中からサーファーが訪れる、言わずとしれた観光地。
全長57キロにも及ぶ海岸が綺麗です。
5-1.ゴールドコーストの学校
日本からの直行便あり知名度も高いため、日本人の割合は高い傾向にあります。しかし、中心地を外せば、日本人が少ない環境も作れます。
学校の授業後にサーフィンをするなど贅沢なスクールライフを実現できるところもあります。
5-2.ゴールドコーストでの生活
観光地として栄えている地域であるため、アルバイトも多い傾向にあります。
シェアハウスは中心地であれば見つかります。ルームシェアであれば、海沿いのタワーマンションなど、日本では住めないようなセレブな環境に住むことも可能です。
5-3.その他のゴールドコーストの特徴
晴れの日が多く、オーストラリアらしい「青い空、青い海」の環境を求めるなら1番適しているのがゴールドコーストかもしれません。
ゴールドコーストにはテーマパークなどもあります。
その他の観光情報はこちら。
6.パース
世界一住みやすい街と称されたこともあるパース。西海岸にあり他の都市と比べるとアクセスはいまいちですが、落ち着いた街並みとゆったりとした海が広がるのが特徴です。
6-1.パースの学校
シドニーなどと比べると数は少ないですが、良質な学校は多いようです。ビーチ近くの学校ではリゾート気分を味わいながら学業に励むことができます。
6-2.パースでの生活
経済成長の著しいパースでは生活費が大都会シドニー並みに高いです。資金がある人向けの都市です。都市での仕事だけでなく、ファームジョブもあります。
6-3.その他のパースの特徴
パースから距離はあるが、イルカと一緒に泳げるモンキーマイヤー、ジンベイザメを見られるエクスマウスなどマリンアクティビティーができるスポットあり。
パースの観光地情報はこちら。
7.タスマニア
オーストラリアに7つある州のうちで1番小さな州がここタスマニア。北海道と同じくらい面積をもつタスマニアは、「本当にオーストラリア?」というほど、本土との雰囲気が違います。
まずは、気候。南極方向からの風の影響で、冬はかなり寒くなるそうです。私は11月にブリスベンからタスマニアへ移動しましたが、気温差がありすぎて驚きました。
また、イギリスとの繋がりが深い関係で建物や植物などイギリス調のものがとても多く、歴史ある街並みが特徴となっています。
日本人の割合が少ないため、ほかの都市と比べると仕事は少ない印象です。
英語ができないと厳しいでしょう。
タスマニアで人気の仕事はチェリーピッキング。
11〜2月のシーズン中はオーストラリア全土からワーホリ中の若者が集まります。
仕事は早い者勝ちなので、チェリーピッキングで稼ぎたいなら、その年の旬の情報を収集することを忘れずに。
8.アデレード
アデレードはオーストラリアで5番目に大きい都市。しかし、なかなかワーホリの渡航先に選ばれにくいのは、日本人ができる仕事が少ないからです。
逆に言うと、日本人が少ない環境で勉強に集中したい方、英語力が抜群でローカルの仕事にチャレンジしたい方には適した街だといえます。
街のサイズはそれほど大きくありません。中心部には無料のトラムが走っており、観光しやすいです。
9.ダーウィン
ダーウィンはオーストラリアノーザンテリトリー州の街。地理的にインドネシアやパプアニューギニアが近いということもあり、アジアの雰囲気が漂っています。私は滞在中にマレーシア料理「ラクサ」のレストランをかなりたくさん見かけました。
日本人の割合は少ないです。英語力は必須ですが、その中でよい仕事に就くことができればお金を稼ぐことも可能だと思います。
私の友人はローカルの寿司屋で週6日働き、マネージャーまで昇格してかなり稼げたと話していました。
そのほか、ダーウィンの魅力は、自然が豊かな地域であること。世界遺産であるカカドゥ国立公園ではアボリジニの壁画や多くの野生動物を見ることができます。
私がパースとブリスベンを渡航先として選んだ理由
興味がある都市で選んだパース
私がパースをはじめの渡航先として選んだのは、「パースは私の生まれ育った鹿児島市と姉妹都市だから」という理由からです。
小学校の社会科の授業で、「南緯32度のパースと北緯32度の鹿児島は気候がよく似ていて、そこから姉妹都市盟約が結ばれた」「パースと姉妹都市を結んだのがきっかけで、鹿児島の動物園にコアラが2頭送られた」というのを知り、パースという街にとても興味が湧きました。
実際にパースに渡ったところ、「kagoshima Garden」という庭園があるというのを知り、足を運んでみました。
ワーホリという制度を利用して自分の生まれ育った街にゆかりのある地域で暮らすことができ、よい体験になりました。
気候で選んだブリスベン
日本への一時帰国を挟んで渡航した先はブリスベン。理由は、「寒くなさそうだから」という単純なことです。
7〜8月はオーストラリアの冬の時期。その前に旅行でケアンズを訪れていたのですが、ケアンズは街が小さかったのと日本人が多かった印象があったため、もう少し大規模の街であり、かつ暖かいブリスベンに行くことに決めました。
冬のブリスベンは予想通りあまり寒くなくすごしやすい気候で、快適にワーホリ生活を送ることができました。
まとめ
1人ひとりのワーホリの目的や好みによって、適する地域は違ってくると思います。正直なところ、行ってみないとその土地がふさわしいかは分かりません。
気になる都市があれば、まずは足を運んでみる、それが無理なら先に渡航している友人に尋ねてみるなどするとよいでしょう。
自分がワーホリに何を求めているか、どのようなことを成し遂げたいか考えて渡航先を選べば、充実したワーホリ生活が待っています。
ぜひしっかり情報収集をして、行きたい地域を選んでくださいね。
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