フィリピンの治安情報まとめ|留学生が自分を危険から守る対策7つ

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こんにちは、セカパカライターのそうま(@Soh0806)です。

海外留学を考える時、一番気になるのはその国の治安情報についてです。

日本は世界的にも治安の良い、非常に犯罪率の低い国として知られています。そんな僕ら日本人が海外に行くとなると、その国での暮らしに不安な気持ちがつきまとってしまうものです。

今日は、フィリピンは果たして留学生にとって安全な地域といえるのか?

今のフィリピンの治安情報についてまとめ、留学生がどのような過ごし方をすべきか安全対策についても言及しました。

少しでも参考にしていただけると幸いです!

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1.これは知っておきたい。フィリピンの治安情報

外務省が開示しているエリア毎の危険情報

引用:日本外務省ホームページ

こちらは、外務省が開示しているフィリピンの地域毎に分けられた危険情報レベルを示したマップです。(2017年11月現在)

  • レベル1:十分注意してください。
  • レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
  • レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
  • レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)

現在レベル3となっている地域はミンダナオ島周辺となっています。ここでは身代金目的で外国人の誘拐事件が発生しており、武装勢力が頻繁に活動を行なっている非常に危険な地域です。その周辺地域のミンダナオ州なども危険区域として勧告も出ています。

それ以外のマニラ・セブ島を含む地域はレベル1となっていて十分注意するエリアとして区分されています。

それでは、どれくらい注意する必要があるのでしょうか?

日本と比較したフィリピンの犯罪件数について

  殺人 強盗 強姦
フィリピン 8.8 28.1 4.6
アメリカ 4.7 112.8 27.0
イギリス 1.0 115.2 28.9
日本 0.3 2.9 0.1

引用:国連薬物犯罪事務所 統計 2012年データ

上記のデータは殺人、強盗、強姦事件が人口10万人当たり何件発生したかを数値で表しています。

フィリピンは殺人発生率が以上に高い。

アメリカと比べると約1.8倍、日本と比べると約9倍の比率で殺人事件が発生しています。フィリピンの区域の中でも特に殺人事件が発生しているのがミンダナオ周辺とマニラ周辺の地域となっています。

このデータからしても、フィリピンは日本と比べると間違いなく治安は悪いということがわかります。

世界的に見ればフィリピンはそんなに治安の悪い国ではない

先ほどのデータからすると、フィリピンは殺人事件の比率は確かに高いですが、強盗・強姦の発生件数はアメリカやイギリスの方が圧倒的に高く、世界的に見るとそんなに治安の悪い国ではないと言えます。

世界的に見ても日本の治安の良さはかなり希少価値のあるものなので、いずれにせよ日本基準からは、どの国も治安が悪いということです。

フィリピンの中でも特に安全といわれているのが、セブ島・バギオ・クラーク・マニラの一部地域などが挙げられます。

フィリピンで日本人の殺人事件の報道が度々発生しているのをニュースなどで目にすることがありますが、フィリピン人から何らかの理由で恨みを買われた日本人が殺害されたというケースがほとんどです。日本人留学生が無差別に殺害されたというケースはこれまで発生したことがありません。

日本人は狙われやすい?犯罪予防レベルの低さ

日本人は世間知らずの平和ボケした子どもの様に思われている

少し極端な表現かもしれませんが、このぐらいがちょうどいいかもしれないと感じています。なぜなら僕ら日本人はそれほど、日本という環境がいかに平和で安全かということを認識するのがとても難しいからです。海外経験が初めての人は尚更でしょう。

日本にいる感覚で、一切警戒心を持たず気を緩めてハメを外すのは本当に禁物です…!

「現地のフィリピン人はいつも僕ら日本人を見ていて、何かだまし取ろうとしている。」

そういう心構えでいることは大切なので、正しい知識と対策を持って楽しい留学生活を送って欲しいと思います。(警戒しすぎてフィリピン人のことを悪く思い、さげすむことがないようにはしてくださいね。)

2.フィリピンで報告の多い犯罪被害トップ3

1位. 窃盗

スリや置き引き

    • ショピングモール内で商品を見ている隙にリュックの中に入れていたスマホをスられた。
    • レストランに置いていたリュックサックを、少し目を離した時(トイレなど)に盗まれた。
    • クラブ内でポケットに入れていた財布を盗まれた。

フィリピン全域で見られる犯罪発生率ナンバー1はこのスリや置き引きです。

ショッピングモールやデパートや公共交通機関(タクシー・ジプニー・バス)などの中で、携帯や財布、高価なガジェット類のスリ被害、ホテルやレストランの荷物の置き引き被害が多く発生しています。

ひったくり

  • 2.3人の子ども達で外国人に小銭をせがんで気を引いている隙に、他の子ども達がリュックやポーチの中にある財布や携帯を盗む。
  • バイクドライバーが観光客を走り抜く瞬間に、荷物を無理やりひったくる。

これらの事例はセブ市を含むマニラの一部地域で、日本人を含む外国人を対象とした被害報告が発生しています。

2位. 強盗

路上強盗

  • ボスとなる年齢が高い子ども達で組織されたストリート集団で観光客を取り囲み荷物を奪う。
  • 歓楽街を歩く外国人を、複数の現地の男性で拳銃を使って脅し多額の現金を奪う。

これは実際に日本人が被害にあった路上強盗の例です。フィリピンでは拳銃を所持している現地の人が多くいるのも現状です。 

タクシー強盗

  • タクシードライバーがグルとなりターゲットとなる外国人を乗車させた後、別の犯行グループが車内に乗り込み強盗を行う

この発生は特にマニラの地域で多く見られています。(マカティ市、パサイ市、マニラ市など)白昼堂々と犯行に及んでいる事例もあるのでくれぐれもご注意ください。

睡眠薬強盗

  • 親切なフィリピン人が、観光客に近づき言葉巧みに街の案内をすることを提案し仲良くなった後、観光客を自宅へ招待する。それから観光客へ睡眠薬を入れた食べ物や飲み物を提供し、昏睡させた後に所持金・貴重品などを盗む。

これを経験した後は人間不信になりかねませんが、現にフィリピンで多く発生している犯罪です。

3位. 殺人

  • フィリピン人に恨みを買われた(商売上のトラブルなど)日本人が射殺される。
  • 夜間強盗に遭い、抵抗したり突然逃げ出した外国人がフィリピン人に射殺される。

フィリピンは世界の中でも殺人事件の発生件数が多い国です。警戒・油断は禁物です。(強盗の際は大人しく従ってください)

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3.留学生必見!窃盗や強盗への安全予防策7つ

①外出時には多額な現金・パスポートを持ち歩かない

常に荷物の中身は最小限に、財布の中身の現金はなるべく1000ペソ以内に抑える。

「もしも」のことを考えて、盗まれた時のショックを最小限にすることを想定して持ち物を準備してください。

夜に街へ出歩くときや海など観光スポットに行くときは、一人一人が準備万端の用意をするのではなく、グループ内で個々のお互いの荷物を補い合うイメージで準備するのがベストです。

②ATM・換金所へはなるべく複数でいく

多額の換金、引き出しはなるべく控え目立たないように行う。

犯行を狙う人は、外国人がお金を所持しているかどうかを判別しやすい場所から目をつけています。初めての換金や現金のATMからの引き出しは特に緊張すると思いますので、複数の留学生と一緒に行くようにしてください。

③貴重品などを持ち歩く場合は、一つのバックに入れて管理する

オススメのバックは、ホールドチューブというバック。

引用:ホールドチューブ公式サイト

スマホ・財布・鍵その他の小物類を身軽に装着できる超軽量ケースです。身体にフィットするサイズに調整できるので、上着の下につけると何もバックを持っていないように見えます。

その他にも「ショルダーバック。など前掛けできるバックだと引ったくりなどを警戒しやすいので便利です。

④知らない人についていかない、提供されたものをむやみに口にしない

親切に近づいてくるフィリピン人は、もしかしたら犯行目当てかもしれない。

街やショッピングモールなどで、見知らぬフィリピン人に声を掛けられても心を許して付いて行くことのないようにしてください。

集団ひったくりや睡眠強盗の可能性を忘れずに…!

⑤極力夜間の一人歩きを避ける

夜間は犯罪発生率が一番高い時間帯。

海外生活に慣れ出した頃が一番危険です。「大丈夫、安心だ。」というちょっと油断した時に大胆な行動に出てしまいますが、そういう時に犯罪が発生してしまうものです。

くれぐれも気をつけて外出されてください。

⑥外で高価なガジェット類や服装を身に着けない

「あの人外国人だ!」と明らかに分かりやすい目立つ格好や行動をしない。

例えばGoproを持って街の市場を撮影する、地球の歩き方などのガイドマップを広げる、高価なブランドを身にまとい出かけるなどという行動は危険です。

何かを持ち出す際も場所や状況に応じて、上手に扱ってくださいね。

⑦外出時はなるべくホテルなどに呼んでもらったタクシー、もしくはUberを利用する

タクシーを利用する際はなるべく複数で、一人で乗る時は助手席に。

タクシー強盗はもはや珍しい犯罪ではありません。

道に走っている流しのタクシーに乗ることも危険なのでご注意下さい。ジプニーやトライシクルなどのローカル公共交通機関を使うこともなるべく控えるようにしましょう。

Uberとは、アプリで一般ドライバーで登録されたタクシーを配車してくれるサービスのことです。アプリ上での目的地の設定から、支払いはクレジット払い、乗車後ドライバーを評価する制度などもあり、Uberは犯罪防止としても信頼できる今話題の配車サービスです。日本ではまだ導入していませんがフィリピンでは利用できるので、ぜひこの機会に快適なUberタクシーを経験されてみては?

4.まとめ:海外だからこそ正しい知識を持って楽しい留学ライフを

いかがだったでしょうか?

フィリピンの治安情報のまとめ、安全対策について取り上げました。

フィリピンは、世界的に見るとそんなに治安の悪い国ではありませんが、日本基準からすると治安の悪い国です。

いずれも犯罪に巻き込まれないためには、個人の犯罪予防の意識とそれに伴った行動が求められるので、フィリピン留学を考えられている皆さんは今のうちから心の準備をしておくことをオススメ致します。

安全対策をしっかり行い、楽しいフィリピン留学ライフを!

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ABOUTこの記事をかいた人

そうま

フィリピン・セブ島拠点のWebライター・ブロガー・筆文字アーティスト。27歳で会社を退職し、単身セブにて英語・IT留学アクトハウスへ。ブログサイト名、Sohmac(そーまっく)運営。セブを拠点にしたフリーランスという、20代後半で新しい生き方に挑戦し続けるリアルな心情をブログで発信しています。