セブにある旅人のための英会話スクールCROSS×ROADでライターをしているユウヤです。
世界一周と言っても内容は様々でしょう。人によっては個性的な世界一周を体現されている人がたくさんいます。
サッカーをしながら世界を周ったり、世界で活躍する起業家日本人を巡ったり、世界の建築を巡る旅。様々なテーマを持って世界を旅している人が存在します。
そんな人たちを見て
- 世界一周にテーマは必要なのか?
- 自分も何かテーマを持って旅をしたほうがいいのか・・?
- どんなテーマがあるだろうか、、
と考える人は多いのではないでしょうか。
今回は「テーマを持って旅をすること」に焦点を当て、そのメリットやデメリット、テーマのある旅を成功させてきた旅人たちを紹介します。
この記事が旅のテーマに悩む方、または世界一周の目的を漠然としか考えてない方への参考や気付きになれば幸いです。
1.世界一周にテーマは必要か?
世界一周にテーマは必要か否か。これは近年の世界一周者たちの間で議題にされる話の内の一つでしょう。
世界一周にわざわざ目的なんて持つ必要はない、”旅がしたいから旅をする”で十分、など様々な意見が交わされますが、今回の記事でお伝えしたいのは、「テーマを持って世界一周しよう」という事です。
旅というのは、余暇を楽しむもの観光するためであり、多くの人にとってはそれが当たり前です。しかし、これらの旅はある意味、履歴書やキャリアにぽっかりと穴があくような期間であると言えます。
ではどんな旅が次にキャリアに繋がるのか、それが「テーマのある旅」でしょう。
テーマのある旅とは、旅の目的を観光とか交流とか漠然としたものではなく、自分が興味のあること・やりたいこと・他人が見て面白いと思うものにテーマを設定します。
例えば、世界の歴史を巡る旅をテーマにすれば、よくある観光地ばかりに行くのではなく、その国で起きた歴史上の出来事に関連する場所を中心に巡ったり、ある人にとってはただの景色や遺跡も、その人にとっては全てその歴史を学ぶ教材になり得ます。
そしてその経験は自分にとっての知識となり、帰国後は講演会で話したり、書籍としてまとめる事も可能になるでしょう。
自分の特別な経験を他人にどう分かりやすく見せるか、というアウトプットの方法論でもあります。
「なぜ」その旅をして、「何を」得たのか。それを自分のキャリアに繋がる経験として堂々と語れるようになると、これからの目まぐるしく動く時代の大きな武器となるでしょう。
2.メリットとデメリット
次に、その世界一周にテーマを持たせることで、どのようなメリットやデメリットが生じるのか具体的に挙げていきます。
テーマのある旅のススメですが、もちろんデメリットも存在するので合わせて確認しましょう。
2-1.メリット
①帰国後のキャリアに繋がる
まずは冒頭でもお話してきたように、テーマを持って世界を巡ることで帰国後のキャリアに繋がる事が最大のメリットとして挙げられるでしょう。
ただ漠然と観光旅行をするのではなく、自分の興味のあるテーマで旅をしたということは、他の人が持っていない知見をそのテーマに関して持っているということであり、大きな差別化ができます。
なんとなく巡った世界一周より特化した知識や体験を得ることができ、自分のキャリアに繋がる経験として堂々と語れればそれを武器に新たな挑戦も出来るし、世間から評価されるポイントになります。
②旅中に自分の目的を見失わない
期間の長い世界一周であればあるほど旅中はだらけてきます。
目まぐるしく変わる環境全てに最初はドキドキワクワクしますが、人との交流に疲れ、移動にも疲れ、感動が薄れてきます。時にはなぜ旅に出たのか分からなくなる時もあるでしょう。
そんな時に自分の軸となる目的や世界一周に出た理由がハッキリしていれば、自分の旅を見失うことはないでしょう。
③出会わなかっただろう人に出会え、行かなかっただろう場所を訪れる
テーマを持つことで人とは違う場所へ訪れたり、自分のテーマに関わる人に会いに行ったりします。
その土地へ行く目的があれば、通常旅行者が誰も行かない僻地へ足を運ぶことにもなるでしょう。
情報を発信していれば自然と興味を持つ人も現れ、テーマが無ければ出会うことがなかったであろう人と関わる事になるかもしれません。 その国に住む人たちと深い交流を生むきっかけにもなります。
④そのテーマならではの気づきがある
テーマや問題意識を持って世界に出れば、普通は気づかないことも発見できるでしょう。
物事をさまざまな視点や立場から見ることができ、文化面、経済面、国民性、食などなど、人とは違った関わり方で物事を深く見ることができるでしょう。
⑤発信力がつく、応援してくれる人が増える
こんなテーマで世界を巡ります!と公言する事ができれば発信もしやすく、むしろ自分だけの貴重な体験を情報発信するべきでしょう。
その情報発信の仕方も動画や数値、ブログや写真などなど、テーマに沿った独自の方法で行うことになります。
その発信が多くの人の目に触れれば応援してくれる人も増え、より自分の旅を伝えることができるようになります。 その人の旅の認識が広まれば自然と情報も集まるようになるでしょう。
⑥資金集め、協賛を受けやすくなる
旅行する為にひたすらアルバイトをする、企業で働きながら旅の資金をためる、というのが一般的な旅の形です。
しかし、旅のテーマが特定の企業のブランディングや広報にマッチするものであれば、協賛という形で企業から資金やサンプルを提供してもらえる可能性があります。
また、クラウドファンディングを利用して複数の個人や団体から資金を集める事もひとつの方法でしょう。
2-2.デメリット
①逆にテーマに縛られた旅になる
旅にテーマを持たせることで、旅中はそのテーマを絶対的に意識することになります。
それはある意味自由な旅ができなくなる事で、自分で決めた事とはいえやらなきゃいけない感に駆られるでしょう。時には自分の行きたい旅先があるにも関わらず、テーマがあるから優先を変える事にもなるかもしれません。
②後戻りできない
こんなテーマで世界を巡ります!と、周りに公言するのでそれを実行しなければなりません。
実際は自分の意志次第ですが、旅の途中で興味が変わってやっぱりやーめたとは簡単には出来ないでしょう。 大きな声で周囲に公言していればしているほど、後戻りはしずらくなります。
③発信しないといけない
自分の旅を発信しないとテーマを持つ事に意味が伴いません。発信をしなければそれはただの自己満足の旅であり、テーマの有無は関係なくなるでしょう。
自分の旅を発信・周囲に伝えることで、そのテーマのある旅に価値が生まれると言えます。 その発信をしなければいけないのは、テーマを持つことの義務と言えます。
④事前準備が増える
テーマのある旅をするには、ある程度計画を立てたり戦略を練る必要があるでしょう。
発信力を高める為にブログを準備したり、企画書を打ち出したり、協賛を得る為に企業を回ったりする場合もあるでしょう。 情報収集もそのテーマに特化したものを事前に集める必要もあります。
3.テーマを持って世界一周した旅人たち5選
次は、実際にテーマを持って世界一周をしてきた方達を紹介します。
自分のテーマを持ち、世界に課題を持って挑みそれを発信し、世界と自分を変えていく。テーマのある旅の成功例と言える魅力的な人たちばかりです。帰国後のキャリアに繋げている人も多いです。
ぜひあなたの旅の参考にして下さい!
①【世界一周×書道】”道”で書くから書道!2万人の名前を書いてきた平田夫妻
現在、語学学校クロスロードでスタッフとして働く「平田大輔さん・真弓さん」です。
「”道”で”書く”から書道」を合言葉に、ワーキングホリデーを含む世界一周中に路上で書道をしながら現地の人たちと交流を取ってきた二人。2年間でなんと2万人以上の方に書道で名前を書いてきました。
世界一周後は、クロスロードにてスタッフとして働く傍ら、大切な人との名前を繋げ、心の繋がりを表現する「絆名」をテーマに、学校の卒業生、知り合った方々の名前を書道で書き続けています。
旅で磨いた書道を現在の活躍に繋げている成功例と言えるでしょう。
「心も名前も繋がっている」をコンセプトに人の名前に こだわり続けた事で辿り着いた「絆名-Kizuna-」は家族や恋人、仲間など大切な人同士の名前を美しく繋ぎ、心の絆を表現する書道アート。
いつまでも素晴らしい関係でいられるように、さらに深い絆で繋がっていくように、との願いが込められている。
引用:絆名HP
こちらのホームページから作品ギャラリーの閲覧や、作品のご依頼が出来ます。
平田夫妻をインタビューした記事もあるので合わせて見てください。
②【世界一周×美容師】世界各地で1000人以上の髪を切ってきた旅人美容師ジュンさん
桑原淳さんは、美容師として世界を旅しながら1000人のヘアカットをするという目標を掲げそれを見事達成し、帰国後現在は、美容師のお仕事はもちろん、ブロガー・講演家・美容師コミュニティ設立・居酒屋経営など、多方面で活躍されている方です。
世界中でカットしてきた人たちとの出会い、1000人ヘアカットの経験を通じて今の桑原淳さんの生き方があります。旅と美容師を組み合わせ、その経験から自己ブランディングへつなげて、桑原淳さんというオンリーワンの生き方を確立していると言えるでしょう。
ジュンさんは、今も美容師としてハサミを握りヘアカットを続けられ、自分の楽しいことや好きなことをやり続けることで仕事になっています。
旅の経験がその後のキャリアに幅広く繋がっている代表例です。
ジュンさんの運営するブログはこちら
③【世界一周×ダンス】世界中の子供たちにダンスを教える!中込孝規さん
中込孝規さんは、教育系企業に4年間勤務した後、退職。1万人以上の子どもたちにダンスを教えながら、1年半で18か国を巡る世界一周をされています。国際的なイベントにもダンサーとして出演しています。
帰国後は、「ダンスを通じて子どもたちの可能性・世界を広げたい」「国や言語や文化の違いを超えて、世界中の子どもたちが出会い、学び、友だちになれる社会を作りたい」という想いから日本全国・世界各地で講演会やワークショップを開催したり、日本とアフリカの子どもたちをインターネット中継でつないだダンス交流会を世界各地で開催しています。
また、子どもたちの世界・可能性が楽しく広がる「世界とつながるダンス教室」を神奈川県平塚市に開校し、幅広くメディアからも注目を集めています。
世界中の子どもたちに教えたダンスを通じて、帰国後も同様に活動を続け、キャリアに繋げていると言えるでしょう。
中込さんがアフリカでダンスを教えている動画はこちら
中込さんの運営するブログはこちら
④【世界一周×キャリア】海外で活躍する日本人を取材!スクールウィズ代表太田さん
太田英基さんは、大学生の時に広告サービス「タダコピ」を運営する「株式会社オーシャナイズ」を仲間と共に起業。丸5年働いた後、会社を辞めて世界一周の旅へ出ます。
「若者のグローバル志向の底上げ」を使命とした”サムライバックパッカープロジェクト”を立ち上げ、フィリピンでの英語留学3ヶ月間を経験した後、約2年間で50ヶ国を旅しながら、海外で活躍する日本人・現地のビジネスマンを中心とした様々な人たち1,000人以上と交流をしてきました。
帰国後は、ご自身の留学経験を元にフィリピン留学・語学留学の口コミ情報サイト「School With」で起業し、現在代表取締役として活動されています。
School Withが目指しているのは、一人ひとりにベストな留学選びの実現です。
自分の国を離れ、異国の地で学ぶ人たちをSchool Withは応援していきます。そして、世界を舞台に活躍できる人たちが、一人でも多く創出されていくことを心から願い、私達も行動していきます。
引用:School with HP 代表挨拶より
世界を舞台に活躍する方々を訪ね、今度は自分が、世界を舞台に活躍する人を生み出すきっかけを作っています。
フィリピン留学・語学留学の口コミ情報サイト「School With」のサイトはこちら
⑤【世界一周×たこ焼き】たこ焼きで世界中の人々を幸せにする!森田松之助さん
森田松之助さんは、大学1年次にたこ焼き屋「たこのすけ」を経営し、3年次には北海道から沖縄までたこ焼きを焼きながらリヤカーを引いて日本縦断。4年次にはモロッコ人にたこ焼きを教え、プレゼンコンテステストで優勝してゲットした世界一周航空券を活用して世界一周たこ焼き修行の旅に出ています。世界各地でたこ焼きを焼きながら12ヵ国を巡りました。
帰国後は、その経験をTABIPPO2015大阪DREAMでプレゼンし再び優勝。その賞金でモロッコに業務用たこ焼き機を輸出。 ニュージーランドにたこ焼き屋を出店、現在志摩市でゲストハウスとたこ焼き屋を経営中などなど、様々な場所でたこ焼きと関わり続けています。
世界を旅した、たこ焼き屋「たこのすけ」が、次はゲストハウスで旅人をもてなす。そして、たこ焼きの体験を通して、たこ焼き職人を育て、世界にたこ焼きの輪を広げたいと思っています。「たこ焼きで人々を幸せに」
引用:ゲストハウスHP ホスト紹介より
これまでの経歴や現在活躍する姿から、たこ焼きを本当に愛しているのが伝わってきます。
世界一周する前からたこ焼きと関わっていますが、帰国後も旅の経験を活かし現在の活躍にしっかりと繋げています。
松之助さんの運営するブログとゲストハウスHPはこちら
Guest House Taco 伊勢志摩ゲストハウス たこのすけ
4.おすすめ書籍「自分の仕事をつくる旅」
最後に、テーマを持つ旅を考える上でとても参考になる書籍をご紹介します。
「 自分の仕事をつくる旅 〜グローバル時代を生き抜く「テーマのある旅の」ススメ〜 」
著:成瀬勇輝
[amazonjs asin=”479931324X” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”自分の仕事をつくる旅”]テーマを持って旅をすることを提案し、そのメリットや、実際にテーマやプロジェクトを持って旅をした旅人たちを紹介しています。
また、テーマのある旅をしようとした時に実際どう計画していけばいいのか、制作方法を準備段階から旅中の事、そのノウハウまで合わせて提案しています。
テーマを持って旅したいけどどうしていいのか分からないという方は、ぜひこの書籍を手に取ってみてはいかがでしょうか。
5.まとめと補足
テーマを持つことで「自分だけのオリジナルの世界一周」が出来上がります。帰国後に繋がる旅になったり、自分の強みがハッキリしてくるかもしれません。
しかし、正直無理してテーマを持つ必要はありません。
無理やりテーマをひねり出していたり、人がしていない個性的なテーマはないか探していたり考える人がいますが、「誰のための世界一周なのか?」という点は念頭に置いておきましょう。
「本気でやり遂げたいことある」「自分の好きなことをやり続けながら世界一周したい」という場合にのみ、明確なテーマを掲げると良いかもしれませんね。
いずれにせよ、旅に目的を持って世界一周を楽しみましょう!
これから世界一周をしたい旅人の方へ
私たちは世界一周準備コースを用意しているセブの英会話スクールCROSS×ROADです。
世界一周した4人が運営している学校で、記事を書いているインターン生も世界一周経験者です。(ワーホリとフィリピン留学の記事は違います。)
CROSS×ROADでは、
- 世界一周用の英語カリキュラム
- 世界一周のルート作りサポート
- 卒業生限定の旅中トラブルサポート
- バックパッカーコミュニティ
- 旅後のキャリアサポート
- 事前学習のサポート
- など世界一周を考える人にとって最高のコースを用意しています。
世界一周を考えるのであれば、ぜひ一度CROSS×ROADのHPをご覧ください。
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