セブにある旅人のための英会話スクールCROSS×ROADでライターをしている、はなえです。
ワーホリは単なる旅行とは違い、海外に「住む」「働く」という2つの経験ができるのが大きなメリットですよね。
「海外で働く」という大きな挑戦の利点は、言うまでもなく海外でお金を稼ぐことができるということです。
実際に海外で働いて給与をいただくには手渡しという手段もありますが、やはり特定の銀行口座に給与を振り込んでもらうのが一般的です。その他にも、ワーホリ中に銀行口座があって便利なことはいくつかあります。
この記事では、銀行口座を開設すべき理由に加えて、ワーホリで人気な4つの国(オーストラリア・イギリス・ニュージーランド・カナダ)で銀行口座を開設する手順と銀行の種類について解説しています。
どうぞ参考にしてください。
目次
1.ワーホリで銀行口座を開設すべき3つの理由
1.給料をもらうため
ワーホリする人のほとんどが働くと思いますが、そのときに大切なのが「給料」。一部、違法賃金で雇っている職場では給料は手渡しというところもありますが、オーストラリアやニュージーランドでは銀行振込が一般的です。
一方、カナダやイギリスは小切手で受け取り、それを銀行やATMへ持って行き開設した口座へ振り込むこともあります。銀行口座は働いた給料を振り込むために必要不可欠なのです。
2.買い物に便利なデビットカード機能を使うため
海外では、銀行のキャッシュカードに付帯されているデビットカード機能を使って買い物をするのが普通です。
【デビットカード機能とは】
カード決済した際に代金が銀行口座から自動的に引き落としされる仕組みのこと。クレジットカードのように機械にかざして使うイメージです。クレジットカードは、決済の後にお金の引き落としが行われるという点でデビットカードと異なります。
この機能があれば、スーパーでもコンビニでも、チョコレート1つ買うのですらカードをかざすだけで済んでしまいます。デビットカード機能は銀行開設した際に自動で付与されることが多いですが、念のため確認したほうがよいでしょう。
実際に私もよく使っていましたが、デビットカードのおかげで多額の現金を持ち歩く必要がなく、 財布の中が小銭だらけになることもありませんでした。さらに、現金が必要なときはお店のレジでATMと同じように銀行口座の現金を引き出すこともできます。
紛失した際は、コールセンターに連絡するとカード失効手続きと新しいカードを発行してもらえるようです。
3.身分証明書として使うため
ホテルに泊まるときなど、身分証明書の提示を求められることがあります。「パスポートを出すのはちょっと…」というときに銀行のキャッシュカードがあれば身分証明書となります。また、銀行からの郵送物は自分の住所の証明にもなるため便利です。
2.銀行口座を開設するための3つの方法
1.日本で銀行口座を開設する
まず思いつくのはこの方法です。オーストラリアのANZ銀行の場合、日本の支店が口座開設を仲介するためのサービスを行っています。しかし、サービス手数料4,500円と送金手数料4,500円がかかります。受付は東京支店のみと、東京以外在住の方には少し手間がかかります。
2.オンラインで銀行口座を開設する
オンラインで口座を開設できる銀行もあります。この方法であれば、仲介手数料はかかりません。もちろんサイト内は全て英語。慣れている人なら10分程度で手続きを終えることができますが、初めての場合は時間がかかると思われます。
オーストラリアのANZの場合、ANZ公式ホームページから開設できます。
3.【おすすめ】ワーホリ先で銀行口座を開設する
現地で口座開設となると英語などの問題が出てくるイメージがあります。
しかし、日本人が多く渡航するようなところでは日本語が通じる銀行員や、英語を話せない人の対応に慣れているスタッフがいるため、さほど問題なく手続きを進めることができます。
どうしても不安な方はホストファミリーやエージェントの日本人スタッフ同行のもと銀行に行くという方法もあります。
紹介した3つの方法のうち、日本からワーホリする人が一番利用している方法は、ワーホリ先で銀行口座を開設すること。理由は手数料がかからないこと、英語サポートを直接受けられることが挙げられます。
3.ワーホリ先で銀行口座を開設する手順
ここでは渡航する人が多いオーストラリアでのやり方を記載しています。ほかの国でも大まかな流れは同じです。
所要時間は40〜60分程度です。
- 銀行に行き、スタッフに銀行口座を開設したいと伝える。
「I would like to open my bank account.」 - ビザの種類を伝え、本人確認書類の提出をする(詳細は後ほど述べます)。
- 普通預金口座(Banking account/transaction account)の説明をしてもらいます。そのときに、口座維持手数料(Monthky account service fee)が必要かの案内もされます。
- 電話番号や住所などを登録する。
後で変更することもできます。 -
セキュリティーコードを登録する。
窓口や電話で手続きするときに必要な、本人確認用のセキュリティーコード(アルファベットと数字)を設定します。※PINコード(ATMでお金を引き出すときに必要な4桁の番号)とは別です。
支店での手続きが終われば、キャッシュカードが送られてくるのを待ちます。カードの受け取りまで1週間前後です。住所が決まっていない場合は、店頭で受け取るのが確実です。
-
カードを受け取ったらアクティベーションをする。
キャッシュカードを使うためには、アクティベーション(銀行口座を使えるようにするための最初の手続き)が必要です。銀行の窓口かインターネットバンキング、電話で行います。
【口座開設のときによく使う英単語】
口座開設やATM使用の際に知っておくとよい英単語はこちらです。
- 普通口座=Saving Account
- 口座手数料=Account Fee
- 口座番号=Account Number
- 暗証番号=Pin Number
- 預入=Deposit
- 引き出し=Withdraw
- 取引=Transaction
4.ワーホリする人が利用する各国のメジャーな銀行と必要書類
日本人がワーホリで渡航することの多い4つの国でのメジャーな銀行や口座開設に必要なものをまとめました。
オーストラリア
オーストラリアの4大銀行といえばこちらです。
日本の銀行と違い、海外の銀行口座では毎月5~6ドルの口座維持費がかかるというところが多いです。学生、または月に2000ドル以上の入金など、銀行によって維持費が無料になることもあります。
4つの銀行のうち口座維持費がかからないのは、NABとなっています。
一方、日本語サービスが一番充実しているのはANZです。
銀行口座開設に必要なものは次の通りです。
- パスポート
- 住所と電話番号(後から変更可能)
- デポジット(最初に預金する現金50ドルくらい)
- 学生証(口座維持費免除で必要)
カナダ
カナダで代表的な銀行は以下の5つです。
ワーホリする人にオススメなのは、CIBCもしくはTD。
CIBCは、口座手数料維持費やATM手数料が1年間無料となっています。外国人向けの口座はCIBC Everyday Chequing Account:Foreign Workers。支店の数が少ないため、都市に滞在する方向けです。
英語が不安な方はTDを利用すれば日本語窓口がある支店やウェブサイトを利用できます。ただ、口座手数料が無料なのが6ヶ月まで、その後は料金(ミニマムプランの場合は月4ドル程度。2000ドル以上口座に入金があれば無料)がかかります。
開設の際に必要なものは以下の通りです。
- 身分証明書2つ
パスポート、カナダの免許証、国際学生証などから2種類
- 住所の証明をできるもの
ニュージーランド
ワーホリする人にオススメなのは、ANZもしくはKiwiBank。ANZは口座手数料やATM、EFTPOSの利用料がかかりません。Kiwi Bankは郵便局に併設されているため支店数が多く、ATMを利用するのに便利です。
必要なものはこちらです。
- 身分証明書2種類(パスポート、ビザのコピー)
- 住所を証明できるもの
- マイナンバーのコピー(番号のみ。原本は不要)
ちなみに、ワーホリ前に日本で住民票を抜くとマイナンバーは失効します。失効・有効に関係なくニュージーランドでは番号の記載が必要だそうです。マイナンバー以外の事務手続きについては、ワーホリ出発まで2週間切ったら…日本でやっておくべき大切なこと3選をごらんください。
イギリス
イギリスで銀行口座を開くのは、先に挙げた3つの国よりも難易度が高いことで有名。「イギリスで銀行口座を開設するはっきりした理由」がなけれれば断られることもあるそうです。
外国人である私たちが利用しやすいのは、HSBCかLloyds bankです。口座開設は1日で終わることも数日かかることもあるため、予約をとるのが確実な方法です。
必要なものはこちらです。
- パスポート
- ワーホリビザ
- 学校在籍や雇用が確認できる書類
- 住所の証明ができる書類
- 口座に入れるお金(約100ポンド)
まとめ:銀行口座開設は、ワーホリで海外生活するための第一歩
「銀行口座」と聞くとお金の話で難しそうという思いが先行しそうですが、ワーホリする人ほぼ全員が行う手続きの1つです。最近ではひと昔前と比べると日本人に対応してくれるスタッフが多く、情報もあふれているため、思ったより難しくはないと思います。
銀行口座を作れば、仕事で稼いだお金を簡単に振り込んでもらえ、スムーズに買い物ができます。そこまで来れば、「旅行ではなく、海外に住んでいるんだ」と実感できるはずです。
ワーホリ先へ到着したらできるだけ早く銀行口座を開設し、海外生活を楽しみましょう。
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