セブにある旅人のための英会話スクールCROSS×ROADでライターをしているユウヤです。
皆さんはヒッチハイクをしたことはありますか?
僕は過去に、ヒッチハイクで日本一周したり世界一周中に何度もヒッチハイクを経験してきました。
- ヒッチハイクって実際どんな感じなの?
- 海外でも出来るの?
そう思う方の為に、僕が過去に経験した海外でのヒッチハイク体験談をご紹介します。
その前に、ヒッチハイクの魅力やコツをまとめた記事があるので、以下の記事を読んでもらえるとヒッチハイクがどんなものなのか分かると思います。
海外では西ヨーロッパと東ヨーロッパで主にヒッチハイクをしました。
本当に多くの方に乗せて頂き感謝を感じたヒッチハイク旅でしたが、親切にしてもらった時の事や苦労した話など、リアルなヒッチハイクを知ってもらえたらなと思います。
また、ヒッチハイクで学んだ多くのことを今回は皆さんにシェアしたいと思います。
目次
西ヨーロッパ1650kmのヒッチハイク旅
今回の旅のルートって?
2016年10月、舞台は西ヨーロッパ、ドイツからイタリアまで約1650kmの道のりをヒッチハイクで縦断しました!
ざっくりとですが、こんな感じのルートです。
日程は3泊4日。
ドイツの首都ベルリンからスタートし、南へ移動しドイツの南部で1泊。
翌日はドライバーの進路方向に合わせてルートを南西方向に修正。スイスとの国境付近の街で1泊。
翌日スイスに入国し、スイス中央あたりで1泊。
最終日の4日目夕方にイタリアに入国し、暗くなったあたりで目的地であったミラノに到着しました!
初めての海外ヒッチハイク開始
まずはヒッチハイクを始めやすそうな場所を見つけるべく、情報収集をしヒッチハイク場所まで移動します。
海外で初めてのヒッチハイクで不安でしたが、ドイツ人の友達が色々とアドバイスしてくれたおかげでスムーズに始めることができました。
ヒッチハイク場所までは公共交通機関を使って移動します。
ヨーロッパでは日本よりヒッチハイク文化が浸透しているので、たまにヒッチハイカー同士が遭遇します。この方は女性の方でしたが、僕が1時間ほど待って乗せてもらえたにも関わらず、10分程度でサッと去っていきました。
ヒッチハイクあるあるなんですが、女性ヒッチハイカーの方がすぐ乗せてもらえたりします。
初日にして最大級のおもてなしを受ける
開始時間が遅かったのもあり、2台目の方に降ろしてもらう時はすでに夜に差し掛かっていました。
小さなサービスエリア内で、しかも雨も降っていたので焦りを感じていましたが、サービスエリアの売店から出てきた人にこっちから声を掛けて乗せてもらうことができました。
なんと数百キロもの距離を乗せてもらった挙句、夕食と宿泊、そして翌日の朝食まで提供してもらえました!
英語があまり通じなく言葉の壁を感じましたが、そんなことはお構いなしに最高のおもてなしを受けました。
なぜ見ず知らずの人間にここまで親切に出来るか。人の懐の大きさにただただ脱帽でした。
この人たちと過ごした時間はほんの少しですが、一生忘れることのない時間です。
ヒッチハイクで国境越えを経験
翌々日はドイツからスイスへ国境を越えました。
標識の向こうに見えるのはドイツ側です。
世界一周中は陸路で国境を越える時が何度かありましたが、ヒッチハイクで国境を越える体験はなかなか出来ないのではないでしょうか。
もちろんEU圏なので特に出入国の手続きは必要がありませんが、国境を越えた後になんだか不思議な体験をした気がしました。
まさかのスペイン語で会話、そして最高のおもてなし
3日目はエクアドル人とスペイン人の2人組と出会いました。
英語が通じない方たちでしたが、僕が南米でスペイン語を少し勉強していたこともあり、会話はスペイン語で行うことになりました。
まさかスペイン語を使うことになるとは思ってもいませんでしが、忘れかけてたスペイン語を練習するいい機会にもなりました。
拙いスペイン語でしたがなんとか会話ができ、宿まで提供してもらえることになりました!食事まで用意してもらって、オマケにエクアドルの伝統笛までお土産としてくれました!
2人とも本当に親切かつ気さくで、とても親しみやすい人たちでした。
特にスペイン語が少し話せると分かった瞬間,気を許してくれた感があったので、この時ほどスペイン語を勉強してて良かったと思ったことはありません(笑)
彼らとはFacebookも交換し、今でも連絡が来る僕の自慢の友達です。ヒッチハイクをしていなかったら一生出会わなかった友であり、忘れられない出来事でした。
無事、目的地まで到着
4日目にイタリアに入国し、辺りが暗くなる頃に最終目的地であったミラノまで無事辿り着くことができました!
3泊4日で計13台の方たちに乗せていただき、最初に抱いていた不安は進むにつれ感謝の心に変わっていきました。
旅に刺激を与えたいと思って始めた西ヨーロッパヒッチハイク旅でしたが、想像以上に最高の時間を過ごすことができました。
乗せてくれた全ての方に心から感謝です。
東ヨーロッパ1700kmのヒッチハイク旅
次の舞台は東ヨーロッパ!
2017年4月、次は東ヨーロッパを舞台にヒッチハイクを経験しました!ポーランドからトルコまでの1700kmを9泊10日掛けて縦断!
前回の西ヨーロッパ時の倍以上の時間が掛かり、かなり苦労したので今回はそういった話も紹介していきたいと思います。
2度目のヨーロッパ、ヒッチハイクスタート
前日に選定しておいた場所まで移動し、ヒッチハイクを開始します!
まっすぐに進むと高速道路に出ることが出来ます。手前から来た車が停まるスペースも左右にあるので悪くない場所だと思います。
車の通りは激しくはありませんでしたが、10分しないくらいで1台の車が停まってくれました!
この後は計4台の方たちに乗せてもらえましたが、5分程度で捕まったり逆に3時間程待ったりもしました。また、1台目の方は英語がペラペラでついていけない時が多々ありましたが、逆に次の方はほとんど英語が話せない人だったので単語での会話でした。
久しぶりのヒッチハイク旅ですが、海外ならではの会話の難しさ、逆に話す面白さも感じた初日でした。
アジア人差別を感じる東ヨーロッパ
前回の西ヨーロッパでは同じ場所で何時間も待つ事はあまりありませんでしたが、今回の東ヨーロッパはかなり苦戦しています。
2日目も2,3時間待つことが多く、3日目のオーストリアでは場所を変えながら半日ほどやってみましたが、全然乗せてもらえる気配がしませんでした。
しかし、そんな中乗せていただいたスロバキア人の男性、Michaelさん。
この方も前回の西ヨーロッパの時と同じように宿泊や食事まで提供してくれました!
話を聞くと、どうやら移民の方が多く住んでいるらしく、特にベトナムや中国から来る人も多いのでアジア人に対して良く思っていない方も多いんだとか。また東ヨーロッパ周辺にはジプシーと呼ばれる浮浪者・物乞いも多いので、それも影響があったのかもしれません。
そう言ってもてなしてくれたMichaelさん。しかも娘さんが日本のアニメやコスプレが大好きで、連絡をしたらとても驚いて喜んでいたみたいでした。
僕は泊まらせてもらっただけなのに、何故か感謝されました(笑)
車内の会話は勉強の時間
ハンガリーからセルビアに向かう途中、夫婦の方に乗せていただきました。
旦那さんの方は若い時、同じく色んな国でヒッチハイクしたことがあり旅行も多くの国へ行ってたようです。
40年とか前の話なので今とは全然違う状況だったんだと思います。しかしその時代の旅とかヒッチハイクとかってどんなんだったんだろう。
この夫婦の方には色々とお話を伺うことが出来ましたが、ヒッチハイクの事以外にも東ヨーロッパ辺りの歴史や言語について教えてもらえることが出来ました。
この辺りの東ヨーロッパは、バルカン半島地域・旧ユーゴスラビアと呼ばれるエリアで、すごく複雑な歴史を辿ってきた国々。
言語について言えば地域によって系統があって、例えばチェコとかスロバキアは言語が似ていたり、ルーマニアとかロシア・ウクライナも言語がほぼ同じだけども、 ここハンガリーだけはどこの国からも干渉を受けてこなかったらしく、言語も風習もハンガリー独自のものらしい。
英語での会話だったので、正直全てを完全には理解出来ませんでしたが、興味を持つキッカケになったし、後日自分で調べて改めて勉強になったと思います。
乗せていただくドライバーの方からその国の情報を教えてもらえる事も多く、車内の会話は勉強の時間でもあると感じていました。
深夜の国境で厳重な入国審査を受ける
次はセルビアからマケドニアまでの出来事でした。
その日の何台目かで、夜遅くの22時頃に乗せてもらう機会がありました。ギリシャ行きだったので途中のマケドニアで降ろしてもらう事に。
その時間から400キロ進む長距離移動でしたが、乗せてもらえるのならありがたい!と思い深夜のドライブを開始しました。
セルビアからマケドニアへの入国を挟み、EU圏ではないので出入国審査があります。もちろんパスポートを見せればすんなり通れるはずでした。
しかし深夜1時過ぎに、お互いセルビア人でもなくマケドニア人でもなく、そしてお互い国籍も違う。そんな2人がこんな時間に国境を越えるということが怪しく思われたようで・・・
まさか荷物を全部持って別室に連れて行かれることに!
もちろんやましい事は何も無いのでチェックを受ければ済む話でしたが、ドライバーの方からしたら身分の分からないヒッチハイカー。もし仮に違法物が見つかれば自分も大変なことになるので疑われるのは仕方がなかったと思います。
別室では全ての荷物をカバンから出し、ボディチェックもかなり厳重にされました。
しかし30分程足止めをくらいましたが、無事スタンプをもらって国境を越えることができました。
長距離運転で疲れている所、余計な心配までさせて申し訳無かったけど一気に進むことが出来ました!ギリシャまでもう少しですが安全を祈ってます!
最後はバスで・・
観光を挟みつつも最終日を迎え、残る距離は約350km!
進めない距離ではないが、これまでの調子からすると少し不安のある距離。翌日の早朝発のフライトチケットを持っていたので何としてでも今日中に着いておかないとダメという状況でした。
にも関わらず、朝から2時間程やっても目的地方向に乗せてくれる人は現れず!
その日のヒッチハイク開始場所が丁度分岐点の手前だったので、反対方向に行く人が何人か声を掛けてくれましたが、方向が違うので断っていました。
時間だけが進むばかりで焦っていた所、声を掛けてくれた夫婦。同じく反対方向に行くようでしたが・・。
やっぱりイスタンブール方向の行く人は少ないようで、その夫婦のアドバイスもあって・・
あっさりと諦め、バスで国境を越えました(笑)
ヒッチハイク旅の最後はまさかの公共交通機関を使うという結末・・(笑)
しかし無事、最終目的であったイスタンブールに到着することが出来ました!
東欧ヒッチハイク旅を終えて
そのバス移動などもあって予定より短めの1700kmの距離を、計23台の方たちに乗せてもらって進む事が出来ました!
正直、予想以上に上手くいかずしんどかったことが少なからず記憶に残っています。 けど目的地(近く)まで無事辿り着けたのは間違いなくこの乗せてくれた人たちがいたおかげです!
前回の西欧ヒッチハイクもそうでしたが、こんな見ず知らずの外国人なのに宿泊までさせてくれたりご飯ご馳走してくれたり、しんどかったはずやけど思い返すと残っているのは、やっぱり人の温かさと感謝の気持ちがほとんどでした。
ヒッチハイクから学ぶ”恩送り”とは?
ヒッチハイクにも多くのデメリットがあり、東ヨーロッパでは特にそれを感じました。
でも、それでもヒッチハイクだからこそ味わえる面白さがあり、交通費とかそんなことはどうでも良くて、そのヒッチハイクをしなかったら絶対出会うことがなかった人たちと交流することができ、色んな話を聞くことができ、多くのことを学ぶことができる。
だから僕は何度もヒッチハイクをしているんだと思います。
乗せてくれたドライバーの方たちも、若い頃ヒッチハイクなどで何度も人にお世話になったことがあるそうです。
今回のヒッチハイクで乗せてもらえた時や人から親切にされた時に、どうしてこの人たちはこんなにも親切に優しくなれるのかと感じていましたが、恩返しの代わりに他の人を助けてあげる、優しくする。そんな素敵な循環が存在していました。
もらった恩をその人に返すのではなく、他の誰かに恩を送る。そうやって”恩”を違う形で返せるってすごく素敵なことだなって思います。
その”恩送り”があれば人の優しさは循環し、世界はもっともっと素敵になっていくんじゃないのかなーって僕は思います。
きっとあなたも、ヒッチハイクを経験すればこの意味を体感すると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
実際のヒッチハイクがどんなものか少しは伝わったでしょうか?
何百台もの車を見送る中、唯一乗せてくれるドライバーの方。
その誰か一人でもいなかったら目的地にはたどり着けないし、何も学ぶことはありませんでした。この人たちの優しさや温かさを感じるヒッチハイクでした。
関わった全ての人に感謝です。
皆さん、本当にありがとうございました!!!
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